2016.03.23

セーターを洗濯機で洗い縮ませる。捨てることもできず箪笥の肥やしに

私は現在40歳の主婦、接客業のパート勤務です。毎日の洗濯もそうですが、セーター類の洗濯はつい面倒に思ってしまいます。かといって、汚れたままでいると臭いや虫食いなども気になる為数週間前に、私は自分のお気に入りの前ボタンのグレーのセーターを洗濯機で洗ってしまったのです。

素材は毛85%とアンゴラ15%です。いつもの洗濯はお風呂の残り湯を使っていますが、水洗いなら大丈夫だろうと安易に考えてしまったのが失敗でした。我が家の洗濯機は全自動洗濯機で、普段の洗濯を終えた後にセーターをネットに入れ水といつもの洗濯用粉石鹸を入れて洗濯機を回し、普通の衣類と変わらない行程で脱水まで自動で行いました。

洗濯が終わり干そうと思いセーターと取り出すと、なんだか見た目が変だということにすぐ気づきました。単に水に濡れているからという見た目だけでなく、一回りサイズが小さくなったようでした。ふわふわだった感触も、水に濡れているとはいえごわつき具合が異常でした。

「失敗したかな」と思いましたが、現状を認めたくない私。水に濡れているからだと自分に言い聞かせながら一回り小さくなったセーターを干す際に、まるで元の大きさに戻すかのように無理矢理セーターを上下左右にひっぱり命一杯伸ばしてハンガーにかけました。お天気がよかったことで、一日ですっかり乾きましたがあれほど無理矢理伸ばして干したセーターが縮んでいます。薄々は気づいていましたが、実際に一回り縮んだセーターを見てかなりショックを受けました。自宅で着る普段着だったら諦めもつきますが、お気に入りのセーターだったからこそ洗濯機で洗ったことを激しく後悔。

こうなったことは、せめて私がおしゃれ着用の洗剤を使って手洗いをしていれば大丈夫だったのか、それとも最初からクリーニングに出して綺麗にしてもらい、これからも大切に使い続ける方向でお金をケチらなければよかったのか悶々と頭の中で考えました。しかしもう今更どうにもなりません。

家事に追われ忙しい中、クリーニング代をケチって咄嗟に洗濯機で洗ってしまったのは事実なんです。一回り小さくなってしまったセーターは、私のお気に入りのセーターでしたので捨てる気持ちにはなれず、数日間は持っていました。手先が器用なら、他のものにリメイクしたりできたのかもしれませんがそんな頭も技術もない私は、私よりも一回り小さく小柄な姉に譲ることにしました。

ただ、洗濯前のやわらかい感触はなく生地が厚くなりごわつきが気になる為、もらってくれるかどうかも心配でした。一応姉に声をかけてセーターを見せると、「着れるかもしれないけど着心地が悪そう」と言われてしまいました。

すぐに試着してくれましたが、さすがの姉にも少々キツい感じです。伸びが悪いようで脱ぎ着もしづらいとのこと。着れないことはないけれど、喜んで頂くという感じではなさそうでした。姉も気を遣ってもらってくれると言ってはくれましたが、押し付けるようで悪い気がしてしまい私はセーターを持ち帰ることにしたのです。捨てることにしようと一度は決心したものの、やはりお気に入りのセーターです。

結局捨てられず、今も家の収納ケースにしまっています。今後それをどうするかは決めていませんが今回のことで反省したことは沢山あります。お気に入りのものであるからこそ、洗濯表示をしっかり見てきちんと洗濯するか、わからなければクリーニングに出すこと。そうるすことで、大事に長く使えることです。こんな繰り返しをしていたらいくらお気に入りの洋服を買ってもダメにして買い替えることとなり、余計に出費が重なる結果となってしまうのですから。

今は色々な洗剤も出ていますし、洗濯機も衣類に合ったコースが選べるなど環境は恵まれているはずなのにいい大人が洗濯の一つも満足にできなかったと、情けなく思った出来事でした。