Tシャツにアイロンをかけるポイント
暑い時期に大活躍してくれるTシャツ、さらっとした着心地と軽さが人気ですよね。
お気に入りのTシャツを何枚も持っているという人も多いことでしょう。ですが、このTシャツ、洗濯後のシワやヨレが気になりませんか?
そんな時にはアイロンをかけるのも一つの方法です。もちろん、どんなTシャツでもアイロンがかけられるとは限りませんが、ポイントを押さえておけば、Tシャツをキレイに着ることができます。
ここではTシャツのアイロンのかけ方や、知っておきたいポイントについてお話ししましょう。
Tシャツはアイロンをかけていいの?
素材がコットン100%の場合、コットンは熱に強いので、アイロンをかけることは問題ありません。 Tシャツは、アイロンをかけずに着ると思っている人も多いかもしれませんが、きれいな状態を保つには、アイロンは心強い味方です。
ただし、洗濯をするたびに、Tシャツにアイロンをかけるというのは、時間がかかりますし手間ですよね。 ですから、まず、持っているTシャツの中で、アイロンをかけたほうがいいものとそうでないもの、例えば自宅でくつろぐ時に着るTシャツは、アイロンをかけなくてもいいでしょうし、お気に入りのTシャツはアイロンをかけたいなど、仕分けしておくといいですね。
Tシャツにアイロンをかける時の注意点は
アイロンをかけるTシャツを仕分けしたら、実際にアイロンをかけますが、ここではそのちょっとした注意点を紹介します。
まず、洗濯と同様に、アイロンにも欠かせないのが「洗濯表示」のチェック。
洗濯表示は衣類の素材ごとの取り扱いを表示しているので、Tシャツのアイロンがけ時にも必ずチェックする必要があります。
この洗濯表示に、アイロンがけができないと記載されていれば、この時点であきらめましょう。
アイロンができない場合は、アイロンのデザインの表示に「×」がついています。
シワやヨレなく仕上げたい場合は、クリーニング店に出すようにします。
アイロンがけがOKであれば、あとは温度をチェック。
Tシャツは素材がコットンのものが多いですから、比較的高温でのアイロンがけが可能になっていますが、温度チェックは大切です。
洗濯表示でアイロンのデザインの中に「・」という表示があれば、底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができるという意味です。
「・・」は、底面温度 150℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができるという意味。
「・・・」は、底面温度 200℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができるという意味になります。
素材やデザインによっては、アイロンのかけ方でダメージを受けたり、テカリが出たり、シワが残ってしまうことがあるので要注意です。また、アイロンはスチームタイプがしわ伸ばしには効果的ですが、持っていない場合には、霧吹きを用意して、やや湿った状態でアイロンをかけるといいでしょう。
Tシャツの部分ごとのアイロンのかけ方
Tシャツは横に伸びやすく縦に伸びにくいという性質を持っています。ですから、部分ごとにアイロンのかけ方には気を付けましょう。
例えば、襟首の部分、ここはシワができやすく伸びやすいため、そのままにしておくと着た時に首元がだらしなく見えてしまいますよね。 ですから、伸びた襟を縦に伸ばしてから、スチームアイロンをかけるのがおすすめ。
次に、袖にアイロンをかけますが、肩口から袖に向かって方向を変えないのがポイントです。その際に、肩口や袖口の縫い目も同じ方向に倒しておくときれいに仕上がりますよ。 そして全体のアイロンがけに移ります。
横にアイロンをかけるとシワになりやすいですし、伸びやすくなるので、縦方向、つまり上から下に向けてアイロンをかけていきましょう。 アイロンをかける前に、手で縦方向に伸ばしておくと、時間が短くきれいに仕上がりますよ。
また、プリントがあるものや、洗濯表示であて布の指示があるものは、ハンカチや日本手ぬぐいなどのあて布をしましょう。 プリント部分は高温に弱く、ひび割れが起こりやすいのでアイロンは極力短時間で済ませましょうね。
アイロンをかけ終わったTシャツは、すぐにたたまずにハンガーにつるすか、そのまま冷めるまで待ちましょう。 温度が高い状態でTシャツをたたむと、それがそのままシワになってしまい、せっかくのアイロンがけが台無しです。
また、Tシャツをパリっと仕上げたい時には、アイロンがけの前の、洗濯の段階で洗濯のりを使うと、アイロンがかけやすくなりますから、時々使うのもおすすめです。
アイロンをかけたくないTシャツはどうするの?
Tシャツにアイロンをかけてよいといわれても、やはり抵抗がある、そういう時には、洗濯の段階で工夫をしましょう。 柔軟剤を使う、脱水時間を短めにするという方法は、Tシャツのシワ防止にはおすすめ。
また、Tシャツを干す時には、手でパンパンとたたいておくと、小さなシワを取り除くことができます。
Tシャツを長くキレイに着るためには、普段からのちょっとした工夫がポイントです。 アイロンがけは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば簡単にできるようになるので、ぜひチャレンジしてくださいね。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。