シーツを洗濯すべき頻度と正しい洗い方
公開日: 2020.03.04(更新日: 2022.03.04)
突然ですが、最後にシーツを洗ったのはいつですか?
シーツは、布団から着脱したり、干したりするのが面倒に感じて、ついつい先延ばしになる方も多いでしょう。
ですが、睡眠時は体温を調節するために、200~600ml程度の汗をかいています。その汗は、シーツや布団に吸収されていくので、1回寝ただけでも、意外とシーツは汚れているんです。
そのまま放っておくと、ダニやカビが発生し、健康被害が起こることも。
この記事では、シーツの洗濯について紹介しています。「シーツを洗濯する頻度を知りたい」「シーツの正しい洗い方が分からない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
シーツを洗濯する頻度は?
上記でもお伝えしましたが、シーツは1回寝ただけでも多くの汗を吸収し、皮脂や垢がつき汚れています。ダニやカビにとってシーツや布団は、エサが豊富で繁殖しやすい環境。そのため、目に見える汚れがなくても、定期的に洗濯をするようにしなければなりません。
シーツを洗濯する頻度は、週に1回がおすすめです。冬はあまり汗をかかないイメージがありますが、実はたくさんの寝汗をかいているので、油断は禁物。涼しい時期も、定期的にシーツを洗濯しましょう。
シーツを洗う前に洗濯表示を確認する
洗濯の前に、衣類タグを確認し、水洗いや洗濯機の使用が可能かチェックしましょう。ほとんどシーツは洗濯機で洗うことができますが、生地によっては、自宅でのクリーニングができないものや、手洗い推奨のものがあります。
また、使える洗剤の種類や乾燥機の使用の可否なども確認が可能です。これを守らないと縮みや色落ち、型崩れの原因に。洗濯をする場合は、必ず洗濯表示の指示に従ってください。
シーツを洗濯機で洗う方法
洗濯機の利用が可能なシーツは、洗濯機で洗うのが一番楽ですよね。ただ、シーツを布団からはがしてそのまま入れてしまうのは、良くありません。また、柔軟剤は吸水性が下がるというデメリットがあるので、使用しないほうが無難です。
以下に詳しい手順を紹介しているので参考にしてください。
手順1 ゴミや目に見える汚れは事前に取り除く
シーツは、内側の四つ角にホコリや繊維が溜まりやすいので、そこに溜まったゴミを取り除きます。また、表面のゴミは、軽く振ったり、粘着シートを使ったりしてあらかじめ取り除いてください。
汚れやシミがひどいところは、漂白剤でつけ置きしたり、手でもみ洗いをしたりしておくと、汚れ残りがありません。
手順2 洗濯ネットに入れる
型崩れやしわ、生地の傷みを最小限に抑えるために、洗濯ネットを使ってください。シーツを縦に細長く折ったら、じゃばら折りになるように横に三つ折りします。この時のポイントは、汚れた面が表に見えるように折るということです。
手順3 毛布コースで洗う
シーツの場合、毛布コースで洗うのがおすすめ。毛布コースは水量が多く、長い時間をかけてしっかり洗えるので、大物の洗濯に向いています。
シーツの正しい手洗いの方法
繊細な生地のシーツや、おねしょシーツなど防水機能がついているシーツは、なるべく手洗いをしましょう。洗濯機を使う時と同じく、事前にゴミやホコリを取り除いてください。
手順1 洗濯液を作る
大きめのバケツや浴槽に40度前後のお湯をはり、洗濯用洗剤を入れてよく混ぜます。洗剤の量は、容器に書いてある指定の量でOKです。
手順2 押し洗いをする
シーツをじゃばら折りにし、洗濯液につけます。シーツに液がまんべんなく浸ったら、押し洗いをしてください。汚れがひどいところは、洗濯用ブラシでこすったり、揉み洗いしたりして、汚れをかき出していきましょう。
手順3 すすぎをする
シーツを軽く絞って、洗濯液を排水したら、2~3回お湯を入れ替えて、しっかりと洗濯液を流してください。洗剤が残っていると、肌が弱い人やアトピーの人は、肌荒れを起こすことがあります。特に、小さいお子さんの肌は敏感なので、しっかりとすすぎ切りましょう。
手順4 脱水をする
あまり強くねじると生地が傷むので、端から優しく絞って脱水します。
シーツの正しい乾かし方
シーツを早く乾かすためには、なるべく生地を重ねないことが重要です。2本の物干し竿を使って、M字になるようにシーツをかける、“M字干し”がおすすめです。竿が1本しかない、スペースが確保できないという方は、ピンチハンガーを使い、じゃばらになるように干したり、伸縮性のある大きなハンガーにかけて干したりするといいでしょう。
乾燥機が使えるシーツは、積極的に使ってください。家庭用の乾燥機はドラムが小さくて入らなかったり、時間がかなりかかったりするので、コインランドリーを利用するのがおすすめです。
コインランドリーの乾燥機は、家庭用よりも高温のため、シーツについているダニを死滅させることができます。また、大きなドラムで回転することで、ダニの死骸やフンだけでなく、繊維に絡みついた花粉も叩き出すことができるんですよ。
まとめ
シーツは、思った以上に汗や皮脂などで汚れています。カビやダニが発生すると、アレルギーや肌荒れの大きな原因になるので、洗濯の頻度を守り、清潔に保ちましょう。シーツだけでなく、枕カバーや敷きパットもこのタイミングで洗ってくださいね。
洗濯は、基本的に洗濯機に任せればいいので、思ったよりも手間はかからないはず。
この記事で紹介したポイントを抑えて、シーツを週に1回は洗濯する習慣をづけてください。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。