部屋干しの嫌な臭い防止に柔軟剤を多く入れるのはNG!正しい対処法とは?
最近は「天候に関係なく部屋干しする」という人も増えてきています。でも、気を付けないとイヤなニオイに悩まされることに…。今回は、部屋干しのコツを紹介します。
◆柔軟剤の使い方に注意!
「生乾きの臭いをカバーしたい」「より香り豊かに洗濯物を仕上げたい」と思って、柔軟剤を規定の倍の量を入れたりしていませんか? 実はこれ、逆効果です! 一時的に洗濯物の香りは強くなりますが、柔軟剤の芳香成分はにおい成分を包み込む性質があるので、残った臭い成分が次の洗濯で落ちにくくなる上、吸水性が落ちてしまいます。衣類本来の目的(汗や洗った体の水分を吸うこと)が失われてしまうので気を付けましょう。
生乾きの臭いをなくし、良い香りに仕上げるには、「汚れをきちんと落とすこと」「水分をより早くなくすこと」がとても大切です。なぜなら、生乾き臭は、残った汚れに水分が長く接することで、雑菌を増殖させてしまうから。増殖とともにガス発生が起きることで、嫌な臭いの原因となります。汚れをしっかり落とすには、洗濯機を回す前に、浸け置き洗いをしたり、汚れやすい襟や袖等を部分洗いしたりしておくことが効果的です。
◆効率的に換気を!
換気=湿気対策は、室内干しの基本中の基本。洗濯物を干したまま、家を締め切って出かける事が多い人は、気を付けないと家じゅうカビだらけになりかねません。 室内干しは、洗濯物の水分が部屋に放出されます。外出時は換気扇やエアコンのドライ、除湿器などで湿度をコントロールするようにしましょう。また 乾きやすい場所で干すことも大切。湿気がとどまらない場所=空気が動く場所が適しています。風通しの悪い北向きの部屋などは不向き。家の中でよい干し場所を見つけて、換気もしっかり行いましょう。
「換気ができない」「乾きやすい場所がない」という場合は、扇風機や除湿器、換気扇を併用しましょう。一日中つけっぱなしはもったいないので、タイマー機能を活用するのが◎です。
◆カーテンレールに干すのはNG
カーテンレールは洗濯物を掛けやすいので、干したくなる気持ちは分かりますが、オススメできない場所です。まず、カーテンレールは、たくさんの洗濯物をかけるとレールが歪む恐れがあります。また、意外と乾きにくい場所のため、生乾きの臭いが発生する可能性が高くなります。カーテンも湿気を吸ってカビやすくなってしまうので、避けたほうがベターです。
「どうしても窓際に吊るしたい」という場合は、窓際用の物干しを設置しましょう。干す際は、レースのカーテンも開け、扇風機などで風を起こして湿気が滞らないようにすること。在宅中で雨が止んでいるか小雨程度であれば、窓を開け扇風機を外へ向けて湿気を飛ばしてもOK(開けた窓の扇風機が当たってない場所からは、逆に外の湿気が入ってくるので、長時間はおすすめできません)。
◆乾燥機や浴室乾燥設備を活用しましょう!
洗濯器の乾燥機や浴室乾燥設備がついているけれど、節約のために使用していない人、意外と多いのではないでしょうか。確かに使うとコストはかかりますが、カビ防止対策を考えると、使うメリットもあるのです。
乾燥機能がついているという事はその分、浴室・洗濯機の気密度が高く設計されているということ。乾燥機能をまったく使わない場合、内部に湿気が残りやすく、他の汚れと一緒になるとカビの元になってしまいます。毎回とはいかなくても、全自動洗濯乾燥機なら「3回に1回」程度は乾燥機能を使うことをオススメします。洗濯槽のカビ対策、洗濯機のお掃除も忘れないでくださいね。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。