服の静電気の取り方と防止策をチェック!
セーターや化繊の衣類を着脱する時、「バチバチ」と静電気が気になりませんか?
静電気によって体に刺激を感じることもあり、冬は服の着脱に苦痛を感じるという人も多いでしょう。
今回は、どういった時に服の静電気が起こるのか、静電気が発生しやすい衣類の組み合わせや対策について詳しくご紹介します。
服の静電気は素材が関係?
服の静電気は、マイナスとプラスの電気を帯びた素材がぶつかりあった時に起こります。
多くの場合、服同士が擦れた時に静電気が発生するのですが、同じ帯電の素材の洋服は静電気の発生率が低下します。
服の静電気を起こさないためにも、まずはマイナスの帯電しやすい服とプラスの帯電しやすい服を確認しましょう。
※表の上にある素材ほどマイナスが帯電、下にある素材ほどプラスが帯電しやすくなります。
↑マイナスの帯電しやすい素材
アクリル
ポリエステル
アセテート
麻
綿
絹
レーヨン
ウール
ナイロン
↓プラスの帯電しやすい素材
どの洋服も同じ量のプラスとマイナスの電気が含まれていますが、異なる素材の服がこすれると電気が移動するため、マイナスまたはプラスの電気が強くなってしまうのです。
黒い服は静電気でほこりが目立ちやすい!
静電気は服色によって発生しやすくなることはありません。
ただし、服の静電気によってほこりなどが吸着しやすい環境を作るため、黒い色のスカートやズボン、タイツなどは白い洋服より目立ちます。
静電気は服が擦れたことで発生するため、摩擦の激しい行動をする時は白っぽい服を選ぶと目立ちません。
服が静電気でまとわりつく!今すぐできる対処法
服の静電気が気になることが多いアイテムは、スカートではないでしょうか。
ロングスカートを履いた時など、服が足にまとわりついて歩きづらいことがよくありますよね
スカートの裾が静電気によってまとわりついた時は、次の方法ですぐに対処することができます。
・スカートの裾を一箇所に集めるように握る
・素足にハンドクリームを塗る
・スカートの内側からミストをかける
お出かけしている最中に服が静電気でまとわりついた時は、ぜひ実践してみてください。
服の静電気は組み合わせが関係!発生しやすいコーディネートとは?
服を着た時「バチバチ」とした静電気を感じたくないなら、素材の組み合わせを意識しましょう。
静電気が発生しやすいコーディネートの一例をご紹介します。
・スカート(ポリエステル)+タイツ(ナイロン)
・シャツ(ポリエステル)+セーター(ウール)
・スカート(ポリエステル)+スキニー(ナイロン)
・セーター(ウール)+マフラー(アクリル)
静電気はマイナスとプラスの電気が異なる服の組み合わせが関係しており、寒さ対策などから厚着をする冬に起こりやすいです。
厚着をする際は、素材の帯電を意識して組み合わせると静電気を解消できます。
服の静電気対策をしよう
静電気は、服の素材を知るだけではなく、さまざまな方法で対策できます。
静電気の発生を避けるためにも、できることから始めてみましょう。
服の重ね着をしない
できるだけ重ね着をしないことで、服の静電気を最小限に抑えられます。
静電気は服が擦れると発生するので、重ね着した服を2枚一緒に脱ぐとバチッとした音や傷みを感じにくくなります。
服を脱いでから、重ね着した服を擦り合わせないように、1枚ずつに分けてから洗濯してください。
空気の乾燥に気をつける
服の静電気は擦れだけではなく、空気の乾燥でも起こります。
空気中の水分が少なくなると静電気が溜まりやすくなるため、エアコンなど空気が乾燥しやすい空調に気をつけましょう。
乾燥が気になる時は、加湿器など使って湿度を高めると効果的です。
服に静電気防止スプレーを振る
静電気防止のスプレーをお出かけ前に服に振ることで、スカートのまとわりつきやホコリの吸着を抑えられます。
スプレーを使う時は、服の表面だけではなく裏側にも吹きかけて静電気の発生を抑えましょう。
服の洗濯時に柔軟剤を使う
服を洗濯する際に使う柔軟剤は、ふんわりと仕上げる効果のほか、静電気を防止する役割もあります。
静電気予防効果をうたっている柔軟剤もあるので、静電気が気になる時はそういったガードできるタイプを選ぶのがおすすめです。
新品の洋服は一度洗濯してから着る
新品の洋服で、素材が同じものを身につけると、静電気が発生するケースがあります。
例えば、ウールのマフラーとセーターの組み合わせなどです。
同じ素材の服を新品で使う場合は、汚れていなくても1回洗濯すると静電気を抑えられます。
クリーニング店に静電気防止加工をしてもらう
クリーニング店に静電気予防加工をしてもらうと、柔軟剤以上の効果が期待できます。
柔軟剤でも服の静電気は抑えられますが、使いすぎると逆効果となり静電気を感じてしまう可能性があります。
静電気予防加工は服の表面だけではなく、内側など全面にも対応しているので、空気が乾燥しやすい秋や冬など特におすすめです。
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まとめ|服の静電気は事前に予防すると安心
服の静電気は同じ素材を選ばないこと、重ね着や空気乾燥に気をつけることで抑えられます。
しかし、どんなに静電気対策しても、冬は空気が乾燥していることもあり、バチバチっと電気を感じたりスカートなどがまとわりついたりと、悩みは出てきます。
服の静電気をしっかり対策したいなら、クリーニング店で静電気防止加工をしてもらうと安心です。
クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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