ケチャップのシミがついてしまった時の落とし方
いろいろな料理に欠かせないケチャップですが、衣類についてしまうとシミになり取れにくくなってしまいます。
せっかくおいしい料理を食べて満足したところに、ケチャップのシミを発見!なんてことになると、気分が台無しですよね。
できるだけケチャップを衣類に付着させないように食べるのが理想ですが、どうしてもついてしまうことだってあります。
ここでは、ケチャップのシミがついてしまったときの対処方法についてお話ししましょう。
ケチャップはなぜシミになりやすいの?
ケチャップは、あの鮮やかな赤い色が染みになりやすく目立ちますよね。
鮮やかな赤色は、トマトに含まれているリコピンという色素成分です。このリコピンは、たんぱく質などを含んでいますが、そのほとんどは水分ですから、衣類などに付着するとすぐにしみ込んでシミになってしまうわけです。
ケチャップのシミは素早く落とすのが基本
ケチャップのシミは水溶性ですから、しみ込みやすくシミになりやすいのが特徴。ですが、その分早く対処すれば落としやすいということでもあります。
ケチャップを使って料理を食べて、シミに気づいたら素早く落としましょう。対処する時間が早ければ早いほど、ケチャップのシミはきれいに落とすことができます。
リコピンはシミの中では落としやすいのですが、繊維の中に入り込んでしまうと、反対に落としにくくなります。繊維の中まで浸透する前に落とすのが、ケチャップのシミをきれいにする最適な方法といえるのです。
ケチャップの染み抜きに適した洗剤は?
ケチャップのシミ抜きに適した洗剤ですが、リコピンは水溶性のシミですから、食器用洗剤を使うとキレイに落とすことができます。ケチャップの残った食器を洗うときにも、食器用洗剤はきれいに落としてくれますよね。
食器用洗剤の中でも、中性洗剤は、衣類にも優しいですからおすすめです。また、時間がたってしまったものなど、頑固なケチャップのシミは、酸素系の漂白剤を使うとキレイに落とすことが可能です。
ただし、洗剤というのは、少なからず衣類にダメージを与えます。中性洗剤だからといって、必要以上に多くの量を使うと、洗剤を落とすためのすすぎに時間がかかって、生地への負担も多くなります。
しかも、衣類によっては色落ちの心配があるケースも。
ケチャップの染み抜きに限ったことではありませんが、衣類に洗剤を使うときには、目立たない場所で色落ちや変色がないか試してみましょう。
酵素系漂白剤でも、色落ちしないという保証はありません。
安心して染み抜きをするためにも、最初の色落ちチェックは必須です。
ケチャップのシミの落とし方
では、洗剤を使ってケチャップのシミを落としていきましょう。
まず、シミの部分に洗剤を垂らし、手で生地をもみほぐし洗剤とシミをなじませます。なじませるだけでもシミが浮いてきますが、あまり強くこすらないのがポイントです。
そのまま水やぬるま湯で流せば、ある程度のシミはきれいになるでしょう。
また、デリケートな衣類にケチャップのシミがついてしまった場合には、洗剤をなじませてもみほぐすと、型崩れや生地が傷んでしまう原因になってしまいます。
そんなときには、シミの部分の舌にタオルを敷き、割りばしなどにタオルなどを巻き付けた棒をつくり、そこに洗剤をしみ込ませ、シミをトントンと叩くと、ケチャップのシミが下のタオルに吸い込まれていきます。
歯ブラシを使う方法もありますが、衣類の素材によっては毛羽立ちなどが起こることもあるので、強い力をかけるのは避けたいところです。
下にタオルを敷かないと、せっかく浮き上がったシミが広がってしまい、輪じみになる可能性があるので注意しましょう。
ケチャップのシミが取れたら、そのまま洗濯機で洗います。漂白剤を使うのはこのタイミング、洗濯機で洗うときに入れると効果的ですよ。ちょっとしたケチャップのシミなら、染み抜きをせずに洗濯機で!と考えるかしれませんが、洗濯機で洗うことによって、シミが繊維の奥まで入り込んでしまう可能性もあります。
染み抜きは面倒だなと思いがちですが、そこは頑張って染み抜きをしてから洗濯機に働いてもらいましょう。
まとめ
ケチャップのシミは水溶性の汚れで、鮮やかな赤色がシミを目立たせてしまいます。シミに気づいたらすぐに処理をするのが、ケチャップのシミをキレイに落とす最適な方法。
洗濯表示もしっかりチェックして、水洗いができるかどうかの確認も大切です。とても大切な衣類の場合には、自分で染み抜きをしても、うまくいかないことがありますし、風合いが悪くなってしまうと切ないですから、クリーニングに出すのが無難です。
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クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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