帽子の洗濯&お手入れ方法をチェック!
帽子は、汗や皮脂だけでなく、ファンデーション、整髪剤、ホコリなどで知らないうちに汚れがついています。でも、「帽子を洗ったことがない」という方が多いのではないでしょうか?
洗濯ができない帽子ももちろんありますが、多くの帽子が自宅で洗濯ができます。とはいえ、ただ洗濯機に突っ込んだのでは、型崩れや色落ちの原因になるので絶対にNGです。
この記事では、帽子の正しい洗濯方法などについてまとめています。「汚れた帽子を綺麗にしたい」「帽子のお手入れ方法を知りたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
帽子を洗う前に洗濯表示を確認する
帽子の内側には、洗濯表示タグがついているので、洗濯前にその帽子が自宅で洗濯できるものか、必ず確認してください。
洗濯表示を見れば、洗濯可能か、手洗い推奨か、漂白剤の使用はOKかなどが一目で分かります。基本的に、綿、ニット、ポリエステル素材の帽子は自宅で洗濯可能。
逆に、麦わら帽子や、一部分でもフェルト、レザー、ファーを使用したものは、水に弱い性質があるので、洗濯はNGです。
帽子の正しい洗濯方法
帽子は、型崩れを防ぐために、優しく手洗いするのが基本です。
色落ちが心配な場合は、洗濯前に綿棒に洗剤を少量付け、内側の目立たない場所をゴシゴシこすってみましょう。綿棒に色移りがあった場合は、色落ちをする可能性が高いのでクリーニングに出すことをおすすめします。
洗濯の手順は以下の通りです。
手順1 装飾品を外す
リボンやコサージュ、ベルトなどの装飾品は全て外しましょう。
手順2 洗濯液を作る
洗面器などにお湯を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を混ぜます。お湯の温度は30~40度が目安。冷たい水よりも皮脂などの汚れが落ちやすくなります。
手順3 押し洗いをする
洗濯液に帽子を入れて、馴染ませてください。あまりこすらないようにしながら、優しく押し洗いをします。シミなどがある場所は洗濯用ブラシを使って落としましょう。
お湯に長時間つけると色落ちや型崩れしやすいので、手早く洗うのがポイント。
手順4 すすぎ
洗剤残りがないように、しっかりすすぎます。洗剤が残ると、頭皮トラブルの原因になるので、泡が出なくなるまで洗剤を流しきってください。
手順5 タオルドライ
帽子を軽く絞ったら、タオルドライをします。タオルとタオルの間に挟んで上から軽く押し、水分をタオルに吸わせていきましょう。
帽子は洗濯機で洗ってもいいの?
洗濯表示タグで確認して、洗濯機可の表記があれば、洗濯機を使ってもOKです。物にもよりますが、保育園や小学校で使うカラー帽のように柔らかい素材でできている帽子は、洗濯機を使っても大丈夫です。つばが折れないように丸型でワイヤー付きのネットに入れるのがおすすめ。
ニット帽など、裏返しにできるものは裏返すと、表面のほつれや色落ちを防ぐことができます。
また、キャップの形をした洗濯ネットも販売されているので、「野球部に所属していて、野球帽を頻繁に洗濯する」という方には、とてもおすすめです。
洗濯コースは、ドライコースや手洗いコースなど、優しく洗えるコースを選択してください。特に脱水は、型崩れの原因になるので、短めに設定しましょう。
帽子の正しい干し方とは?
帽子を手洗いや洗濯機で洗った後は、形を整えしっかりと乾かしていきます。帽子の中にタオルを詰めて、網などの上に平置きし、日陰で乾燥させます。
ぴったりとサイズのあう料理用のザルがあれば、なお良いです。ザルは通気性があり、形も整えることができるので、早くきれいに乾かすことができます。帽子は生地が厚い分、普通の服よりも乾きにくいので、1~2日かけてしっかりと乾かしてください。
洗濯ばさみを使って干すと、生地が伸びたり、洗濯ばさみの跡が残ったりするので、避けた方が良いです。平干し専用のネットが、100円均一のお店などで販売されているので、そういったアイテムも利用してみてください。
帽子のお手入れ方法
帽子をきれいに保つには、日ごろのケアが重要。ケアをきちんとしていれば帽子が長持ちしますし、洗濯の頻度を減らせますよ。
外側についたホコリを落とす
ホコリは劣化を進める大きな原因になります。帽子用のブラシや粘着クリーナー(コロコロ)を使ってホコリを取り除きましょう。
汚れは放置しない
丸洗いできないタイプの帽子は特に、汚れが付いたらこまめに拭き取ることが重要。額が触れる“スベリ”の部分は、ファンデーションや汗が付き黄ばみやすい部分です。
使い終わったら毎回、ぬるま湯を付けて固く絞ったタオルで、汚れを拭き取りましょう。汚れたらはがせる、スベリ用の汗取りテープを貼るのもおすすめです。
濡れたらすぐに拭く
水に濡れると、型崩れや色落ちの原因になるので、濡れた場合はすぐに乾燥させてください。表面をタオルで拭き、風通しの良い場所で日陰干しします。ドライヤーを使う時は、冷風モードにしてくださいね。
箱に入れて保管する
ホコリやカビから守るために、長期間使用しない帽子は、箱で保管するのがおすすめ。その際は、乾燥剤と防虫剤を一緒に入れて、湿気や虫を寄せ付けないようにしてくださいね。
まとめ
帽子の洗濯方法を紹介しましたが、「想像よりも簡単」と思ったのではないでしょうか?帽子を洗う時に一番気を付けないといけないのは“型崩れ”です。これを防ぐためには、優しく洗うこと、脱水は最小限にすること、形を整えてしっかり干すことがポイントです。
大切な帽子を長くきれいに使うために、お定期的なお手入れも欠かさないようにしてくださいね。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。