足袋の洗い方を解説!型崩れさせないポイントは?
和装には白い足袋が欠かせませんが、真っ白なので汚れやくすみが目立ちやすいです。
では、白いまま長持ちさせるためにはどのように洗濯すればよいのでしょうか?
足袋を型崩れさせず、長持ちさせるためには洗い方にポイントがあります。
ここでは、足袋の洗い方と型崩れさせないコツを紹介します。
足袋の洗い方
足袋の洗い方は
・手洗いで洗う
・洗濯機で洗う
の2つの方法があります。
それぞれ洗い方をまとめてみましょう。
手洗いで足袋を洗う方法
1、洗面器・たらいになどに水をはって、おしゃれ着用中性洗剤を入れる。
2、その中に足袋を入れて、2~3分浸け置き洗いをする。
3、足袋の汚れを気になるところをもみ洗いする。
4、汚れがひどい箇所や足袋底は靴用のブラシや歯ブラシでこすり洗いする。
5、水ですすいで、洗剤を洗い流す。
6、タオルで水気をふき取る。
7、直射日光の当たらない風通しのよい場所に陰干しする。
足袋を干す時には、洗濯ばさみで足袋の履き口をはさんで乾かすとよいでしょう。
また乾かす際には、足袋の形を整えてから干します。
洗濯機で足袋を洗う方法
1、足袋を洗濯ネットに入れる
2、洗濯機におしゃれ着用中性洗剤を入れる
3、「手洗いコース」を洗濯する
4、すすぎ、脱水後、陰干しする
足袋には「こはぜ」と呼ばれる金属部分が付いているため、壊れないように洗いましょう。
「こはぜ」が洗濯槽を傷つけてしまうこともあるので、必ず洗濯ネットに入れて下さいね。
白足袋を白いまま長持ちさせるためには?
着物を着る際に履くのは白足袋ですね。
白足袋は汚れが目立ちやすく、くすんでしまうと履けなくなってしまいます。
ここでは白足袋を白いまま長持ちさせるポイントをまとめてみましょう。
手洗いが一番汚れを落としやすい
足袋は縫い目が多いため、細かい汚れは洗濯機では落としにくいです。
汚れが目立ちやすい白足袋には、手洗いが一番おすすめ。
足袋の汚れは皮脂や汗、履いている間の土ほこり、泥などです。
おしゃれ着用の中性洗剤で十分に落ちる汚れが大半です。
浸け置き洗いをして、足袋の底、ふちどり、かかとを重点的に洗いましょう。
古くなった歯ブラシや靴用ブラシを使えば簡単に汚れが落ちます。
また、すすぎはしっかりと3回以上行い、タオルで余分な水分を脱水します。
干す時には、天日干しではなく、陰干しするようにしましょう。
くすみが気になる時には酸素系漂白剤を使用しよう
白足袋であれば、漂白剤の使用も可能です。
くすみが気になるという場合には、酸素系漂白剤がおすすめ。
ぬるま湯に酸素系漂白剤の粉末を溶かし、30分ほど浸け置きするだけでOK。
その後は通常の洗濯と同じ方法で洗えば、白さがアップし、くすみが取れますよ。
履いたその日に洗うようにしよう
白足袋を白いまま長持ちさせるためには、その日のうちに洗うのがポイントです。
足袋の洗い方の基本は、脱いだその日のうちに洗うこと。
洗濯せずにそのまま放置しておくと、汚れがどんどん取れにくくなってしまいますよ。
足袋の型崩れを防ぐポイントは?
足袋がしわくちゃだったり、型崩れしていたりするとみっともないですよね。
では、足袋を型崩れさせないためにはどうすればよいでしょうか?
ここでは足袋の型崩れを防ぐポイントをまとめてみましょう。
シワを残さないように干す
足袋を洗った時にシワが残ったまま干すと型崩れしやすいです。
足袋を干す時には、しっかりとシワを伸ばして干すようにしましょう。
干し方は以下の通りです。
1、足袋の底時全体を横に伸ばす。
2、足袋の底のつま先と、かかとを引っ張り、底地を縦に伸ばす。
3、足の甲にある縫い目、周囲の布目に沿って、足袋を引っ張る。
4、足袋の底地や表地のシワを手で叩いて伸ばす。
5、足首部分を伸ばす。
6、足首部分と指先の端を持って伸ばす。
7、足袋に手を入れて形を整えて、膨らんだ状態にする。
8、こはぜで隠れるところを洗濯ばさみでつまんで干す。
干す時は、黄ばみ防止のために陰干しするようにしましょう。
できるだけ手洗いしよう
足袋の型崩れを防ぐためには、洗濯機洗いよりも手洗いがおすすめ。
手洗いする方が、足袋を長持ちさせることができますよ。
洗濯機で洗うと、どうしても生地が摩擦によって傷みやすくなります。
乾燥機を使わない
洗濯機を使って足袋を洗う場合、乾燥機は使わないようにしましょう。
乾燥機を使うと足袋が急速に縮んで、型崩れしてしまいます。
最悪の場合、履けなくなってしまいますよ。
落ちない汚れはクリーニングへ
落ちない頑固な汚れはやはりクリーニングに出しましょう。特に今人気の宅配クリーニングのサービスはとても便利でおすすめです。
おすすめの宅配クリーニングサービスをこちらで比較していますのであわせてご確認ください。
お出かけ時に白足袋を汚さない工夫とは?
目的地に向かう途中に、白足袋が汚れてしまった経験はありませんか?
外出中、乗り物や階段での昇降などは、足袋が汚れやすいです。
特に足指先が汚れてしまうと、目立つので困ってしまいますよね。
ここではお出かけ時に白足袋を汚さないコツをまとめてみましょう。
ストレッチ素材の白い足袋を二重履きしておく
出かけた先で足袋が汚れてもなかなか履き替えるのは大変ですよね。
そこでおすすめしたいのが、ストレッチ素材の白い足袋です。
このストレッチ素材の足袋を、足袋の上から履いて外出すれば、足袋が汚れません。
道中での汚れを防ぐことができ、目的地に付いたらさっと脱ぐだけでOKです。
目的地までの汚れ防止には、足袋の重ね履きは非常に便利ですよ。
足袋カバーを履く
足袋の汚れを防ぐために、足袋カバーというものが売られています。
足袋は綿素材ですが、この足袋カバーはポリエステルなど化学繊維。
汚れが落ちやすく、履き心地もよいです。
雨の日の泥除けはもちろん、砂ほこりなどの汚れ防止にもおすすめですよ。
クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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