漂白剤の種類と特徴！洗濯に賢く使うポイントを紹介

公開日: 2020.02.10（更新日: 2020.02.28）

衣類に付いたシミや汚れを取るために、漂白剤を使っている人も多いと思います。漂白剤は繊維に染み付いた色素を取り除いてくれる便利なアイテムですが、色落ちしたり、逆に汚れが落ちなかったりしたことはありませんか？その原因は、漂白剤の種類が関係しています。

今回は、漂白剤の特徴や効果、種類別の使用方法、注意点などを紹介します。

漂白剤の種類によって洗濯効果が違う！

漂白剤は、食べ物や飲み物をこぼした時のシミ、化粧汚れ、泥汚れ、黄ばみ、黒ずみを落とす効果があります。他にも、繊維の黄ばみや黒ずみ帽子、消臭、防菌の効果があり、洗濯時には欠かせないアイテムです。

漂白剤は大きく分けると「酸化型漂白剤」と「還元型漂白剤」の2種類あり、それぞれ配合成分や漂白効果が異なります。適当に使ってしまうと、色落ちしたり黄ばみが目立ったりするので気を付けましょう。

ちなみに、私たちが洗濯に使っている漂白剤の大半は「酸化型漂白剤」です。
酸化型漂白剤はさらに「酸素系漂白剤」と「塩素系漂白剤」に分かれます。
色柄もののシミや汚れを落としたいなら酸素系漂白剤、白いものの汚れを落として真っ白にしたいなら塩素系漂白剤を使用します。

「還元型漂白剤」は業務用として使われることが多く、鉄分の汚れに最適な漂白剤です。

漂白剤の種類について簡単に説明しましたが、主成分や特徴についてもまとめてみました。

還元型漂白剤は、主にクリーニング店で使用されることが多いです。
一般家庭の漂白剤は酸化型が主流なので、酸化型漂白剤の種類別に詳しい特徴を確認していきましょう。

塩素系漂白剤は鼻にツンとするようなニオイがあります。水溶性と油溶性の汚れを落としてくれ、白物の繊維を真っ白にする特徴があるため、色柄ものには使えません。

塩素型漂白剤は、毛（ウールやファーなど）やナイロン製、ポリウレタン、金属製のボタン・ファスナーに使用できません。素材によって黄ばみが目立つ可能性があるので気を付けましょう。

酵素系漂白剤は塩素系に比べると漂白の効果はマイルドですが色柄ものにも使用できます。また、ニオイや汚れが気になる衣類を漬け置きすることも可能です。

形状は粉末と液体タイプがあり、漂白力が強いのは液状です。市販されている酸素系漂白剤は液体が多く、使いやすいのも特徴のひとつでしょう。色柄もの・白物のどちらも漂白することができます。

ただし、毛（ウールやファーなど）や絹、金属塗料、金属製のボタン・ファスナーは使えないので気を付けましょう。

洗濯で漂白剤を使う時は、白無地ものは塩素系漂白剤、色柄ものは酸素系漂白剤と使い分けることが基本になりますが、他にも注意しなくてはいけないポイントがあります。

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の注意点を確認していきましょう。

塩素系漂白剤を、襟や袖口に芯地が入ってあるワイシャツに使うと、黄ばんでしまう可能性があります。芯地はメラミン系の樹脂が使われており、塩素と反応すると黄ばみが目立ってしまうのです。

また、塩素系漂白剤を使った時、ピンク色に変色するケースがあります。これは、衣類やタオルに付着した日焼け止めの成分と塩素が反応したことが原因です。

塩素系漂白剤を使う時は、洗濯洗剤で事前に洗ってから利用しましょう。

酸素系漂白剤の液体タイプは、洗濯洗剤と一緒に混ぜて使うことができます。ただし、粉末タイプは水に溶かすと弱アルカリ性になるので、要注意です。

デリケートな素材（中性洗剤のみ使用可能な洗濯もの）を洗う時には使えません。また、ウールやシルクの生地にも利用できないので注意が必要です。

酸素系漂白剤の粉末タイプは、漬け置きで汚れを落とせるため、色柄ものの洗濯で気になるシミや黄ばみがある時に便利です。

漂白剤は、衣類のタイプによって使い分けが必要です。色柄ものの衣類に塩素系漂白剤を使ってしまうと、色落ちする可能性が高いので注意しなくてはいけません。

また、中性洗剤で洗うべき衣類に、酸素系漂白剤（粉末・アルカリ性）を使用するのも、衣類へのダメージが大きくNGです。

酸素系漂白剤であっても、長時間の漬け置きをすると、色落ちにつながることもあるので漂白は慎重に行いましょう。

シミ・汚れは家庭で落とすことが難しいこともあります。
自宅では難しい汚れ落としは、プロのクリーニングに依頼すると安心ですよ。

現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。