撥水スプレーを服や靴に使うポイントと注意点
雨の日に服や靴が濡れてしまうと、気持ち悪いですよね。
そんな時には撥水スプレーで対策をしておくのがおすすめです。
服や靴などに撥水スプレーをかければ、水をはじくようになります。
びしょびしょに濡れて気持ち悪い…ということもありません。
ここでは、洋服や靴に撥水スプレーを使う際のポイント、使い方を紹介します。
撥水スプレーとは?
撥水スプレーとは、繊維、皮革に水をはじく効果を与えてくれるスプレーのこと。
大切な服や靴・バッグなどにあらかじめスプレーしておけば、水をはじいてくれます。
衣服、鞄、靴を雨・水のダメージから守り、長く綺麗に使うことができるので、ぜひ上手に取り入れてください。
撥水スプレーと防水スプレーは違う?
撥水スプレーの他に、防水スプレーと呼ばれるものがあります。
名前は違うものの、撥水スプレーと防水スプレーは基本的に同じです。
どちらも撥水効果を与えてくれますよ。
水をはじく効果だけでなく、中に水を通さないような効果が得られるものもあります。
撥水スプレーの種類
撥水スプレーには大きく分けると2つの種類があります。
それぞれ特徴をまとめてみましょう。
フッ素系樹脂
フッ素系樹脂の撥水スプレーは、水性汚れだけではなく、油性汚れもはじきます。
革靴やバッグなどに使われることが多く、汚れ防止にも効果的ですよ。
シリコン系樹脂
シリコン系樹脂の撥水スプレーは、水性汚れのみをはじきます。
傘やレインコートなどに使われることが多いです。
撥水スプレーの使い方
撥水スプレーを使用する場合、どのように使えばよいのでしょうか?
それぞれ用途ごとに使い方をまとめてみましょう。
靴に使用する場合
1、風通しのよい屋外で使用する
2、新聞紙を広げて、その上に靴を置く
3、靴が乾いていることを確かめて、ブラシや布で汚れを落とす
4、目立たない部分で色落ちしないかスプレーをかけて確かめる
5、15㎝以上離して、全体にまんべんなくかける
革靴に撥水スプレーをかけた場合、スプレー直後は色が濃くなります。
しかし、乾けば色は元に戻るので心配いりませんよ。
衣服(スポーツウェアなど)に使用する場合
1、洗濯済みの乾いた衣服に使用する
2、洗濯タグで生地の素材をチェックし、目立たない部分で色落ち、変色しないか確認する
3、必ず風通しのよい屋外でスプレーする
4、15㎝以上離して、全体にスプレーをふりかける
5、液ダレせずにしっとりと濡れる程度にむらなくかける
6、スプレー後、金具やボタンなどについたスプレー液は布などでふき取る
7、十分に乾燥させる
衣類を洗濯すると、撥水スプレーの効果は落ちてしまいます。
洗濯後は再度同じようにスプレーをして乾かしましょう。
バッグや小物類に使用する場合
1、バッグや小物についた汚れを布などで落とす
2、目立たない部分で、色落ち、変色をしないか確かめてみる
3、風通しのよい屋外で15㎝以上離して全体にスプレーをかける
4、布製バッグの場合は型崩れを起こしやすいため、中に新聞紙を詰めてからスプレーする
5、液ダレせずしっとりと濡れる程度、むらなくスプレーする
6、スプレー後は、金具、ボタン、ファスナーなどについてスプレーをふき取る
7、しっかりと乾燥させる
撥水スプレーによって使用方法が異なる場合があります。
使用する際には、製品の使い方をよく確認してから使用しましょう。
撥水スプレーを使う際の注意点とは?
撥水スプレーを使用する場合、どのような点に気を付けるべきでしょうか?
注意しておきたいポイントをまとめてみましょう。
品質表示をきちんと確認すること
服やバッグなどに使用する際には、使用前にきちんと素材を確認する必要があります。
素材に合った専用の撥水スプレーを使用することで、きちんと効果が得られます。
逆に素材にあったものを使用しなければ、変色や色落ちなどのトラブルが起こることも…。
まずは品質表示を確認して、試しに一部分にスプレーをかけてみましょう。
化学繊維への使用は慎重に!
ポリエステル、ナイロンなどの化学繊維生地は、綿などと比べと薄いです。
そのため、多量にスプレーすると白化してしまう可能性も。
化学繊維に使用する際には、スプレーしすぎないように注意しましょう。
汚れを落としておく
使用する前には、汚れを落としておく必要があります。
汚れたままスプレーしてしまうと、汚れごと固めてしまうことも。
特に靴や鞄などは、汚れを落としてから使うことでより高い効果が得られますよ。
必ず屋外の換気のよい場所で行う
撥水スプレーを使用する場合は、必ず屋外で行います。
屋内で行うとスプレー噴霧の吸入などの事故が起こる可能性があるでしょう。
気分が悪くなることもあるので、風通しのよい屋外で行う必要があります。
火気の使用には気を付ける
撥水スプレーには可燃性の有機溶剤が使用されています。
そのため、スプレー中は、火気を遠ざけなければいけません。
タバコ、ストーブなどが近くにあるととても危険です。
使う直前に撥水スプレーをしてはダメ
撥水スプレーは完全に乾いてから効果が出ます。
そのため、使用する直前にスプレーをしてもすぐに効果は得られません。
使う直前ではなく、事前に準備しておくようにしましょう。
効果が持続するのは1~2ヶ月程度
撥水スプレーの効果は半永久的ではありません。
だいたい1~2ヶ月程度で効果は落ちてしまうので、定期的にスプレーをしましょう。
まとめ
撥水スプレーは、服やバッグ・靴などあらゆるものに使用することができ、スプレーするだけで、水をはじき、水がしみ込みにくくなります。
また汚れ防止の効果もあり、お手入れの手間を軽くしてくれるメリットも。
しかし、撥水スプレーを使ってみたものの、思うような効果が得られないという場合もありますし、スプレーをするのが心配なアイテムもあるでしょう。
そのような場合には、クリーニング店へ相談することをおすすめします。
クリーニング店では撥水加工オプションなどのサービスを提供しています。
家庭での処理が難しいアイテムは、クリーニング店の撥水加工オプションを検討してくださいね。
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クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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