半纏(はんてん)はどうやって洗濯する?
半纏はすごく暖かくて、寒いときでも家の中で動きやすいですよね。ただ、綿入れ半纏などは、どうやってお手入れをしたらいいのかわかりにくく、頻繁に着ていると洗濯をしていいのかと心配になりませんか?
最近ではフリース素材の半纏など、簡単に洗濯できるものも増えていますが、間違ったお手入れをしていると、せっかくの半纏の良さが失われる可能性も。
ここでは、半纏のお手入れには欠かせない洗濯方法について、詳しくお話していきましょう。
半纏(はんてん)とは
半纏(はんてん)は、江戸時代に庶民の間で使われるようになった防寒着です。一見、お祭りなどで使う法被(はっぴ)と間違えそうですが、この二つは使用目的が全く違いますよね。
法被はお祭りで着用しますし、生地も薄く仕立ててあります。
半纏は先ほども言った通り、防寒着ですから、生活の中で着ることがほとんどと言っていいでしょう。
また、形に大きな違いはありませんが、半纏は袷(表地と裏地)に綿が入っているものを指しています。
半纏は、綿を使っていることから、洗濯などのお手入れ方法が面倒というイメージがあり、一時期は衰退していました。ですが、最近では綿を使わずに生地をフリースで作っているものもあって、種類は以前に比べるとかなり多くなりました。
「綿入れ半纏はちょっとゴワゴワして気になるけれど、フリース半纏なら軽くて着やすい」という声もあり、年代を問わず使う人が増えてきていますね。
また、地域によっては形の違う半纏もあります。ねこ半纏といって、袖がなく背中の部分だけに半纏の生地が使われているものがあります。
なんといっても、背中だけですから、こっそり使えるのが便利。ちょっと買い物に行くときでも、コートの下に重ねていられるので重宝します。
半纏=古臭いというイメージは、払拭されつつあると言ってもいいかもしれませんね。
半纏(はんてん)の素材について
半纏(はんてん)=綿入れというように、半纏の素材は綿を使ったものが多いです。ですが、綿入れ半纏は洗濯が難しく、お手入れの面で敬遠するということから、最近ではフリースを使ったものもあります。
フリース自体が温かい素材なので、中に綿を入れる必要がありませんし、洗濯にも強いので、お手入れのしやすさが人気なのです。
そして、やや高級な商品になりますが、ダウンを入れた半纏もあります。
ダウンは軽くて保温性も高いので、半纏特有のごわつきや重さが気になる人には、使いやすく人気があるようです。
また、内側の綿やダウンと同じように、外側の生地もいろいろな種類があります。ポリエステルなどの化繊や、純綿があり、その生地によっても洗濯やお手入れ方法は変わってきます。
半纏をお持ちの場合、どんな素材なのかを把握しておきたいところですね。
半纏(はんてん)の洗濯方法
半纏に限ったことではありませんが、まずチェックしたいのが「洗濯表示」です。
ほかの衣類でも確実なお手入れをするためには、やはり洗濯表示が大きなポイントになります。
半纏は、綿やダウンなど、中に使われている素材によって洗濯方法が大きく変わるので、できるだけ使い始めるときに洗濯表示を見ておきましょう。
まず、綿入れ半纏の洗濯方法ですが、半纏によって使っている綿の配合が違っています。
綿だけを使っている場合と、化繊と混合させている場合、絹を使っている場合というように、綿と何を合わせているかで洗濯方法も変わってくるのです。
絹を使っている場合には、残念ですが家庭での洗濯は難しくなります。
その場合はクリーニング店に依頼するのがベストですね。これはダウンを使っている半纏にも同じことが言えます。
綿を使っている場合には、押し洗いがおすすめです。
洗濯ネットに入れて洗濯機で洗ってもいいのでは?という人もいますが、もちろん洗濯表示でそれが可能とされていればかまいませんが、洗濯機はかなり生地に負担がかかるので、中に入っている綿がよれるまたは縮んで、型崩れの原因になります。
綿というのは、一度縮んでしまうと戻りにくい性質があるので、大切な半纏となれば洗濯には気を使いたいところです。
また、最近多くなってきているフリース素材の半纏については、ほとんどが洗濯機の使用が可能です。洗濯ネットに入れて洗えば問題ないでしょう。
フリースは暖かくて洗濯もしやすいので、小さな子供さんが着るときにも、汚れを心配せずに使えるので便利ですよ。
半纏(はんてん)の洗濯はどのくらいの頻度がいいの?
綿入れ半纏の場合、洗濯は慎重にする必要があります。洗濯の頻度としては、1シーズンに1回くらいがベストです。
そして、洗濯をした後はできるだけ風通しの良いところで乾かします。
洗濯が頻繁にできない分、普段のお手入れは重要です。半纏を脱いだら、汚れがないかチェックして、小さな汚れであればすぐ取り除いておきましょう。
ハンガーにかけてブラシでほこりを取っておけば、余計な汚れが付きにくくなります。毎日半纏を着ているという人は、その都度お手入れに気をかけていれば大丈夫ですよ。
まとめ
大切な半纏は、お手入れや洗濯は慎重に。洗濯機で洗える半纏も増えてきていますが、洗濯表示にしたがって洗濯をするのが基本です。
良い状態のまま使い続けられるかは、毎日のお手入れが左右するので、気を付けていきましょう。家庭で洗うのが難しい半纏は、クリーニング店に任せると安心ですよ。
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クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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