冬の洗濯物は乾きにくい!乾かし方のポイントとは?
冬が訪れると必ずと言っていいほど「洗濯物が乾きにくい!」と悩んでしまいますよね。洗濯物が乾きやすい夏に比べ、厚手の衣類が多くなるのも困りものです。昼間干しておいた洗濯物が、夜になっても生乾きで、臭いがついてしまった経験はありませんか?
そこで今回は、冬の洗濯物を効率よく乾かすためのポイントをご紹介します。
冬の洗濯物はなぜ乾きにくい?外干ししても大丈夫?
そもそも、冬の洗濯物はどうしてなかなか乾かないのでしょうか。また、冬に洗濯物を外干しすること自体は問題ないのでしょうか。
冬の洗濯物についての基本的な疑問を解決していきましょう。
冬は洗濯物の水分が蒸発しにくい
洗濯物の乾くスピードは、温度と湿度と風速が関係しています。洗濯物を早く乾かすためには、高い温度と低い湿度、そして強い風といった3つの条件が必要です。
夏と冬では風速に大きな差はありません。しかも、冬は湿度が低い傾向にあります。つまり、冬に洗濯物が乾きにくい理由は「温度が低いこと」にあるのです。
温度が高いと空気中に多くの水分を含むことができます。空気中に保持できる水分量を飽和水蒸気量と呼びます。水分を置いておけるスペースのようなものです。
夏に洗濯物がよく乾くのは飽和水蒸気量が多いためです。一方、冬は温度が低く洗濯物の水分が蒸発しにくいため、洗濯物が乾きにくいのです。
洗濯物の外干しには殺菌作用がある
「冬は洗濯物が乾きにくいから、外干ししても意味がないのでは?」と思うかもしれません。しかし、洗濯物を外に干すことで殺菌効果が得られるため、急いで乾かしたい衣類でない限り外に干しておくのが望ましいです。
太陽光に含まれる紫外線のUV-Bには黄色ブドウ球菌を減少させる作用があり、10分間天日干しするだけでも菌数が減少すると言います。 紫外線量の多い10~14時の間は、洗濯物を外に干しておくのが効果的です。
なかなか乾かない冬の洗濯物…乾かし方のポイントを伝授します!
晴れている日でもなかなか乾かない冬の洗濯物。次の日に着たい服があったりすると、非常に困ってしまいますよね。
ここでは、乾きにくい冬の洗濯物を早く、しっかりと乾かすためのポイントをご紹介します。
洗濯物を干す前に「振る」ことを忘れずに
洗濯物を干すとき、すぐにハンガーに掛けてはいませんか?洗濯かごから衣類を取り出したあと、ある工程を踏むことで洗濯物の乾きをよくすることができます。と言っても、衣類をバサバサと振るだけという簡単なものです。
衣類の表面に水分が溜まった状態だと、完全に乾くまでには多くの風を必要とします。しかし「振る」ことで洗濯物に含まれる水蒸気を飛ばすことができるため、早く乾燥させることができるのです。
洗濯物の重ね干しは避けましょう
一度にたくさん乾かしたい気持ちはわかりますが、冬の洗濯物は少量ずつ乾かすことをお奨めします。というのも、布が重なる部分にはあまり風が当たらず、乾燥スピードが遅くなってしまうからです。効率よく風を当てるためには、衣類と衣類の間をなるべく空けて干す必要があります。
さらに、トップスは前身頃と後身頃の布の重なりを避けるために、肩先の厚みがあるハンガーにかけるようにします。
裏起毛のパンツやジーンズなどのボトムスは、丸型ハンガーを利用して筒状に干すのがポイントです。最近では、専用のズボンハンガーも売られています。ポケット付きのものは裏返して干すと乾きが早くなりますよ。
風の通りを考えて洗濯物を干そう
洗濯物が多いとき、ピンチハンガーやハンガーラックにどのように衣類を干していますか?何も考えず手に取った順に干してはいませんか?
1枚の衣類により多くの風を当てるために、少しだけ工夫してみてください。
例えば、タオルの後ろに靴下、靴下の後ろにキャミソール…といった具合に、長いものと短いものを交互に干すことで風の通りが良くなり、早く乾かすことができるのです。
また、厚みのある衣類と薄手の衣類を交互に干すことでも同じ効果が期待できます。
天気が悪い日は部屋干しが基本!暖房と除湿器を活用しよう
冬の雨の日はいっそう洗濯物が乾きにくいですよね。低い温度に高い湿度と、洗濯物を乾かすのに向いていない条件が揃っているせいでしょう。
冬は雪が降ることもあり、衣類を外に干しておくことができないことも多いと思います。特に外干しは雨が衣類にかかったり、溶けた雪が水分になったりと、洗濯物に湿気を含ませる要因が重なります。
そのため、天気が悪い日は部屋干しで乾かしましょう。ただし、洗濯物の水分が原因で湿度が上がると、乾きにくくなる可能性があります。冬の部屋干しでは暖房や除湿器を付けておくことが大切です。洗濯乾燥機や浴室乾燥機を利用するのも良いでしょう。
まとめ
冬に洗濯物を効率よく乾かすには、いかに早く水分を蒸発させるかがカギを握ります。外干しするにせよ、部屋干しするにせよ、1枚の衣類に多く風を当てることが重要です。
夏以上にこまめに洗濯をして、洗濯物を大量に溜め込まないようにしましょう。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。