ワイシャツのアイロンを簡単にかけるコツ
アイロンがけは、簡単なようでなかなか難しいですよね。スーツを着て働いている方の場合、ワイシャツは毎日着るものですし、パリっと仕上げていないと、だらしなく見えてしまいます。
クリーニングに出せばきれいな状態になりますが、費用も掛かりますから、家庭で何とかしたいと考える方も少なくないでしょう。でも「細かな部分がどうしてもうまくいかない」「しわがきれいに取れない」など、仕上がりが難しいと感じていませんか。
今回は「簡単にワイシャツにアイロンがかけられて、きれいに仕上がったらいいのに…」という思いに応えるべく、簡単にアイロンがかけられるコツをお話ししたいと思います。
ワイシャツにアイロンをかける前に必要なこと
ワイシャツに限ったことではありませんが、アイロンをかける前には準備が必要ですよね。
アイロン台とアイロンの準備はもちろん、アイロンの温度の設定も大切です。
アイロンの温度によってはテカリが出てしまう、しわが取れないなど、うまくいかない原因になります。ここでポイントになるのが「洗濯表示」ですね。ワイシャツの洗濯表示を見ると、使用するアイロンの温度やそのかけ方が表示されています。温度は高・中・低の3段階になっていますし、あて布(手ぬぐいのような薄い布でいいです)を使うのか、またまたアイロンを使ってはいけないという表示もあるかもしれません。
ワイシャツの場合には、アイロンはほとんどOKでしょうから、どんな生地を使っているかで温度を決めるといいでしょう。洗濯表示をしっかりチェックする習慣がついていれば、より確実にきれいにアイロンがかけられるでしょう。
ワイシャツのアイロンがけにスチームアイロンは有効?
では、ワイシャツのアイロンがけですが、よく言われるのが「最初に霧吹きで少し湿らせておくといい」ということ。ワイシャツは細かなしわができやすいですよね。これを乾いたままの状態でアイロンがけをしても、その細かなしわは取れにくいのです。半乾きの状態でアイロンをかけると、しわが取りやすくなります。
スチームアイロンはワイシャツのアイロンがけに有効なのか、気になる方もいらっしゃると思いますが、一般的なワイシャツなら有効です。霧吹きの手間が省けますし、アイロンをかける部分を蒸気で湿らせながら、しわを伸ばしてくれます。ただし麻など繊維の目が粗い素材は、スチームのような小さな水滴がうまく浸透しない(素通りしてしまう)場合も。霧吹きのほうがきれいに仕上がるかもしれません。
スチームアイロンは、ワイシャツだけでなくいろいろな衣類のアイロンがけに重宝するので、持っていると何かと便利ですよ。また、コードレスのアイロンも、ワイシャツのアイロンがけには便利ですね。
ワイシャツにアイロンを簡単にかけるコツ
アイロンをかける時は、片手で生地を軽く引っ張りながら行いましょう。アイロンを細かく動かすのではなく、ゆっくり丁寧に動かしてくださいね。
裏と表、上と下など、何度もアイロンをかける手順が多くなればなるほど、やりにくさと苦手意識が生まれて、やる気も半減してしまいます。効率よくアイロンをかけるというのが、簡単にアイロンをかけるコツといってもいいかもしれませんね。
ワイシャツのアイロンがけの手順とコツ
ワイシャツのアイロンがけは、面積の小さいパーツからかけるのがポイントです。
ワイシャツの場合は、襟からですね。襟の部分は着た時に折り返しますから、忙しい場合には裏だけでも大丈夫です。
そのあとは袖部分を。袖のアイロンがけは、下の縫い目にそろえて形を整えます。表と裏を合わせてアイロンをかけてしまうと効率的ですから、形を整えておくのは大切なコツでもあります。その際、裏にしわがあったら、しっかりと伸ばしておきましょう。
袖が終わったら、カフスのアイロンもお忘れなく。目立たなそうで実はよくみられているカフスですから、しっかりしわを取きたいところですよね。
最後に身頃のアイロンがけですが、身頃は大きいので、表と裏を別々にやっている人も多いでしょう。でも、実は表と裏をきっちり合わせておけば、一度で仕上がるので便利です。袖と同じように、表と裏のしわがないようにチェックしておきましょう。
簡単にアイロンをかけるためのワイシャツの干し方は
ワイシャツに簡単にアイロンをかけるには、洗濯をして干すところからコツがあります。「洗濯が終わったらすぐに干す」ということと、「形を整えて干す」という2点です。干す時は、縦・横・斜めに生地を引っ張って、できるだけしわを取り除いておきましょう。
「忙してくそこまでできない」という場合には、パンパンと全体を振ってから干すと、それだけでも全然しわのでき方が違いますから、試してみてくださいね。さらに、干す時に少し厚めのハンガーを使うと、型崩れを防ぐことができますよ。
まとめ
アイロンがきちんとかかったワイシャツは、着ている人もピシッとした印象を持たせてくれますよね。
職場などでは、着ている服も評価の一つになることがありますし、何より着ていて気持ちがいいというのがベストです。
最初からうまくいかなくても、何度か練習すればできるようになりますから、お試しくださいね。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。