メリノウールの洗濯方法とは?
皆さんはメリノウールという素材をご存じですか?
メリノウールは、ニットやソックスなど幅広い衣類に使用されている天然素材。
実はこのメリノウールは「洗濯機でも洗える素材」として注目されているんです。
メリノウールのセーターであれば、自宅でも簡単に洗濯できるでしょう。
ここではメリノウールの洗濯方法、洗濯頻度、お手入れポイントを紹介します。
メリノウールってどんな素材?普通のウールとの違いは?
メリノウールは、ウールの中でもメリノ種の羊からしか採取できない最高級のウール。
ピュアメリノウール、メリノウルトラファインなどいくつか種類があります。
普通のウールと比べて、繊維が細くて柔らかく、チクチクしないのが特徴です。
繊維は均等に揃っているので、波状が多く、弾力性に優れていて、毛が抜けにくいです。
メリノウールのメリット、デメリットとは?
メリノウールは様々な衣類に使用されている人気のウール素材です。
ここでは、メリノウールのメリット、デメリットをまとめてみましょう
メリット
メリノウールは、繊維の外側にあるキューティクルが水分を弾きます。
一方、繊維の内部は水分を吸収する性質があるのです。
この矛盾した性質によって、天然のエアコン効果を生み出してくれます。
メリノウール素材は、夏場は涼しく、冬場は温かいのです。
年間を通して使用できるウール素材と言えるでしょう。
さらに、抗菌・防臭性にも優れていて、洗濯もできるので衛生的です。
デメリット
ウール繊維なので濡れると保水しやすく、乾くのには時間がかかります。
速乾性のある素材と比べると、乾きが遅いでしょう。
メリノウールの洗濯方法とは?
メリノウールの洗濯方法は、洗濯機を使う方法と手洗いの方法があります。
それぞれまとめてみましょう。
洗濯機で洗う方法
1、洗濯物を裏返して畳み、洗濯ネットに入れる
2、おしゃれ着用中性洗剤、柔軟剤を入れる
3、ドライコース、手洗いコースを選択
4、軽く脱水する
手洗いで洗う方法
1、洗面器に洗浄液を作る(水温は30℃以下)
2、洗濯物を裏返しにして畳んで、軽く押し洗する
3、汚れが落ちたら水を変えてすすぐ(洗いからすすぎまで5分程度でする)
4、仕上げに柔軟剤を水に溶かしてウールに含ませる
5、畳んだまま洗濯ネットに入れて脱水する(30秒程度)
メリノウールの干し方とは?
メリノウールを洗濯したら、すぐに平干しをしましょう。
またメリノウールは洗濯すると繊維が締まるので、干す前にはシワを伸ばします。
袖、身幅部分はタオルで押さえるようにして形を整えましょう。
むらなく綺麗に仕上がりますよ。
メリノウールを洗濯する時のコツとは?
メリノウールは洗濯できるウールで、しなやかな肌触りが魅力です。
お手入れはとっても簡単ですが、いくつかポイントがあります。
洗濯前には表示をチェック
メリノウールは洗濯OKですが、水洗い不可の繊維が混ざっている場合も。
洗濯する前には、必ず洗濯表示をチェックするようにしましょう。
色落ちテストをする
メリノウールを洗濯する前には、色落ちテストをした方が安心です。
洗剤が強すぎると色落ちしてしまうことがあるので注意が必要。
洗剤の原液をセーターの端につけて色落ちしないか確認しましょう。
水温は30℃以下&洗濯からすすぎまで水温を一定にする
メリノウールを洗う時には30℃以下の水を使いましょう。
熱いお湯を使用すると、繊維を傷めてしまう原因となります。
また、洗濯からすすぎまで水温を一定にすることも忘れずに。
洗濯に時間をかけず、短時間に
メリノウールは水に長くつけてしまうと、繊維が固くなります。
繊維が固くなるとフェルト化し、柔らかい肌触りが台無しです。
洗濯する場合には、素早く短時間で行いましょう。
衣類を畳んだ状態で押し洗い
型崩れを防ぐために、畳んだ状態でよじれができないようにします。
また脱水もできるだけ手早く行い、形を整えて干しましょう。
シミや汚れは叩いて落とす
メリノウールのシミや汚れは、洗濯機洗いだけでは落としきれません。
おしゃれ着用中性洗剤をシミに直接かけて、歯ブラシで叩き洗いします。
洗濯前に軽くゆすいでから、洗濯しましょう。
乾いた後はアイロンでプレスすると風合いが戻る
メリノウールの洗濯後、風合いを戻すためにアイロンがおすすめです。
アイロンの温度はウール用設定か、130~160℃の中温スチーム設定。
蒸気を当てて毛羽立ちを抑えて、縮みを伸ばすように当てましょう。
毛羽立ちを抑えるのはもちろん、毛玉予防にもなりますよ。
メリノウールの洗濯頻度はどれくらいがよいの?
メリノウールは靴下、下着、セーターなど色々な衣類に使われています。
洗濯回数はそれぞれのアイテムによって異なるでしょう。
ここではメリノウールの洗濯頻度についてまとめてみます。
セーター、カーディガン
セーターやカーディガンなどは、直接肌に触れる範囲は狭いです。
そのため、着用したら毎回洗濯するという必要はありません。
5~10回程度着用したら洗濯で汚れを落とすとよいでしょう。
靴下、下着
靴下、下着などは直接肌に触れるので毎回洗濯がおすすめ。
防菌や消臭加工されていても、皮脂や汗で汚れやすいです。
メリノウールの下着や靴下は洗濯機洗いOKのものが多いですよ。
大切なアイテムはクリーニングがおすすめ
自宅で手軽に洗濯できる点が人気のメリノウール。
しかし、洗う時間が長くなると縮みや繊維が硬くなる恐れもあります。
せっかくのお気に入りのセーターの風合いが損なわれたら困りますね。
どうしても縮ませたくないという衣類はクリーニングがおすすめです。
クリーニングであれば風合いが損なわれず、安心してお任せできますよ。
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クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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