ナイキ、アディダス、ニューバランス、素材別ブランドスニーカーのお手入れ方法
ナイキ、アディダス、ニューバランス。いずれも人気の高いブランドスニーカーなので、愛用している方も多いのではないでしょうか。日頃からマメにお手入れしていたほうが長持ちしますし、履き心地の良が維持できることはわかっていても、なかなかお手入れまで手が回らないのでは?
スニーカーといっても、素材はさまざま。間違ったお手入れでは、汚れがきれいに落ちなかったり、スニーカー自体を傷めてしまったりすることも。今回は、素材別に人気のブランドスニーカーのお手入れ方法をご紹介します。
ブランドスニーカーの素材
ブランドに限らずスニーカーに使われている素材は、大きく分けて4種類。
天然皮革、天然繊維、人造皮革、化学繊維
【天然皮革】
牛や豚などの動物の皮をなめして革にしたもので、本革と呼ばれ加工によって表革やスウェードといった裏革、エナメルなどがあります。
【天然繊維】
綿や絹など植物や動物系のものを原料した繊維で、スニーカーに使われるものの代表は綿や麻などで作るキャンバス地でしょう。
【人工皮革】
天然皮革に似せて作られた人工の皮のことで、合皮とも言われています。
【化学繊維】
人造繊維とも言われスニーカーによく使われるのは、ナイロン、ナイロンメッシュ、ナイロンサテンなどがあります。
お手入れ前に絶対やっておきたいこと「色落ちチェック」
ブランドによって素材の使い方も色や柄もさまざまですが、一般的には天然皮革のものは水などに濡らしてはいけないと言われています。
メーカーが出している取扱い説明書的なものにも「水洗い不可」とされているものも多くありますが、スニーカーという性質上、多少の水濡れは許容範囲です。
ただ、色柄もののスニーカーの場合、水に濡れることで色落ちの可能性も。 お手入れの前には、目立たない場所に洗剤液や水をつけ、色落ちしないかどうか確かめることをお薦めします。
色落ちチェックの方法は、中性洗剤などをつけ、少しおき、ティッシュで抜き取って何もつかなければ大丈夫です。色落ちする場合は、色がにじんでティッシュにつきますので、それで水洗いができるかどうか判断ができます。
素材別、アディダス、ニューバランス、ナイキのお手入れ方法
レザー、天然皮革のスニーカーとして人気の高いアディダスのスタンスミス。
ニューバランスは、スウェード素材を使った人気モデルが多数あります。
ナイキのエアフォース1は、合成皮革を使った名品です。
そのほか、各ブランドで多彩なデザインが展開されているナイロンメッシュにスニーカーなどもあるので、それぞれのお手入れ方法をご紹介していきましょう。
アディダス「スタンスミス」など、レザースニーカーの場合
レザースニーカーの場合、色落ちチェックを必ず行ってからお手入れをしてください。大丈夫なら、お手入れをしていきます。
① 靴ひも、中敷きを外しておきます。
② ぬるま湯に中性洗剤を入れ、スニーカーをサッとつけて取り出します。
③ 柔らかい布で、優しく汚れをふき取る感じで落としていきます。
④ 洗い終わったら、新しいぬるま湯で洗剤の成分を洗い流します。 何回かに分けて、きれいに流れるまで行いましょう。
⑤ タオルに包み、5分ほど脱水し、水分をとばします。
⑥ 風通しの良い場所で日陰干しにします。
⑦ 乾いたら革専用のクリームを使い、全体に栄養分を補給したのち、はっ水スプレーでケアをします。
ニューバランスなど、スウェード素材のスニーカーの場合
スウェードも基本的に水洗いを嫌う素材なので、色落ちチェックをしたのち、こびりついた泥汚れなどをぬるま湯でふき取る程度にしましょう。 基本的なお手入れは、スウェードスニーカー専用の補色スプレーと、こちらも専用のブラシを使い行います。
① ブラッシングしながら、寝ている毛並を整え、起毛させながら、汚れを落としていきます。
② 毛並を起毛させることで、隠れていた汚れなどが取れやすくなるので、柔らかい布などを使い、落していきます。
③ 日陰干しをして乾燥させてから、スウェード専用の靴クリームで栄養補給し、はっ水スプレーでコーティングします。
ナイキ「エアフォース1」など、合成皮革の場合
ナイキのエアフォース1に使われている合成皮革(合皮)は、キャンバス地のスニーカー同様、ジャブジャブ水洗いが可能です。
使う洗剤も洗濯用の洗剤や固形石鹸で大丈夫ですが、合皮という性質上、革が柔らかいので注意が必要です。
① 靴ひも、中敷きを外して準備しておきます。
② ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、スニーカーと中敷き、靴ひもをつけます。
※合皮は、水につけると表皮が劣化、固くなるので、長時間の漬け置きは避けましょう。
③ 汚れを洗い落していきます。
※ゴシゴシと力まかせに洗うと、キズがつく原因となりますので、柔らかい布で優しく洗っていきます。
④ 既にキズがついた部分は、補修ペンで補修します。
※キズがつくと、その部分に汚れがたまる原因となりますので、キズがある場合は、専用の補修ペンを使いキズを補修します。
⑤ 何回か水を入れ替え、丁寧に洗剤分を落とします。
⑥ 片方ずつタオルに包み、洗濯ネットに入れ、脱水します。
⑦ 風通しの良い場所で日陰干しにします。
⑧ 合皮専用の靴クリームとはっ水スプレーでケアをしておきます。
ナイロンメッシュのスニーカーの場合
どの素材も気を付けなければいけないポイントがありますが、特に気を付けてお手入れしたいのがナイロンメッシュのスニーカーです。 ナイロンですが、生地自体が柔らかく、傷つきやすいうえに型崩れをしやすいのが、このタイプのスニーカーの特徴です。
① 靴ひも、中敷きを外しておきます。
② 40度くらいのぬるま湯に中性洗剤を適量とかし、浸け置き洗いをします。
③ 数時間、浸け置きしたのち、まだ汚れている部分を優しく洗います。
④ 洗剤成分を完全に洗い流すまで、丁寧に何回もすすぎます。
⑤ 形を整えてから、風通しの良い場所に日陰干しにします。
まとめ
カジュアルなアイテムとして、オシャレに日常的に欠かせないスニーカー。でも、天然皮革のように頻繁に水洗いできないものや、ナイロンメッシュのように型崩れしやすい素材もあります。
クリーニングしたら、靴クリームやはっ水スプレーなどでしっかりケアをすることで、履いても汚れない対策をほどこしておきましょう。ちょっとした対策をしておくことが、お気に入りのスニーカーを長持ちさせる秘訣です。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。