セーラー服を自宅で洗濯するポイント
学生の象徴と呼べるセーラー服。中高生の学生服としてもお馴染みですよね。毎日着ていれば汚れが目立ってくるのは当然ですが、自宅でうまく洗濯できるか心配という方も多いのではないでしょうか。特に、泥やシミなどが付いてしまった場合は悩んでしまいますよね。
ここではセーラー服を自宅で洗濯するポイントをご説明します。
セーラー服は自宅で洗濯できる?判断基準や頻度について解説
「セーラー服はクリーニングに出すもの」というイメージを抱いている方もいることでしょう。ほかの衣類に比べて自宅での洗濯が難しそうなセーラー服ですが、やはりクリーニングに出すべきなのでしょうか?
セーラー服は自宅で洗濯可能
セーラー服は必ずしもクリーニングに出さなければならないわけではなく、ほとんどが自宅で洗濯することができます。一般の衣類と同じく洗濯絵表示に従えば良いのです。
洗濯絵表示に洗い桶のマークが付いていれば家庭で洗っても問題はありません。洗い桶に数字の書いたものは洗濯機で、手のイラストが書かれたものは手洗いで洗うことができます。
(旧洗濯表示では洗濯機のマークや洗い桶に「手洗イ」と記載されています。)
洗濯不可の表示になっている場合はクリーニングに出しましょう。
セーラー服の洗濯頻度とクリーニングに出す基準は?
セーラー服を自宅で洗濯するか、クリーニングに出すかは、素材も判断基準の一つになります。
夏服に多い綿やポリエステルの場合は家庭で洗濯することが可能ですが、冬服に多いウール素材が含まれているものは注意が必要です。水洗いで縮んでしまうことがあります。ウール50%以下であれば洗濯機、もしくは手洗いで洗うこともできます。洗濯機によっては「ウールコース」や「ドライモード」などの機能が付いているものもあるので活用すると良いでしょう。
ただし、ウール50%以上の場合はドライクリーニングに出すことが推奨されています。
セーラー服を洗濯する頻度としては、夏は毎日、冬は月に2回程度を目安としてください。
セーラー服を洗濯機や手洗いで洗う方法
実際にセーラー服を洗濯機や手洗いで洗うときは、正しい方法で行わないと縮みや型崩れ、シワなどの原因になります。ここでは、セーラー服を家庭で洗うときの手順やポイント、注意点をご説明します。
セーラー服を洗濯する前にチェックすること
セーラー服を洗う前に注意しておきたいポイントがいくつかあります。
まず、上着やスカートのポケットの中に物やホコリが入っていないことを確認してください。同時に取れかかったボタンや糸のほつれがないかも見ておきます。そのまま洗濯すると、ボタンの紛失やほつれの広がりが生じる可能性があるのです。
次に、使用する洗剤の種類です。市販の衣料用洗剤にはアルカリ性のものと中性のものがありますが、セーラー服はおしゃれ着用の中性洗剤を使用するのがベター。特に、ウールはアルカリ性に弱いため、ウール用洗剤を使うと良いです。
塩素系漂白剤は色あせの原因になります。セーラー服の場合は無蛍光と記載のある洗剤を選びましょう。
セーラー服を洗濯機で洗う方法
洗濯機に入れる前に上着やスカートのファスナー、ホックを閉めてください。仕上がりをよくするためにセーラー服全体をブラッシングして形を整えておくのがポイント。
袖や襟、裾など汚れが気になるところは、洗剤の原液をつけてタオルで軽く叩いてください。食べこぼしや汗じみなどたんぱく質の汚れには酸素系漂白剤で対応します。糸くずなどが付かないよう、上下を個々に洗濯用セットに入れ他の衣類と分けて洗うのが基本です。
洗濯機はドライモードや手洗いコースに設定し、30℃前後(ウールの場合は30℃以下)の水温で洗います。
あまり長時間脱水するとシワが付きやすくなるため、脱水時間は30秒から1分を目安にします。
セーラー服を手洗いで洗う方法
洗濯機で洗う場合同様、ファスナーやホックを閉め、ブラッシングを行い、汚れの気になる箇所は前処理を行います。
洗い桶に30℃前後(ウールの場合は30℃以下)のお湯を張り、洗剤を加えます。ゆっくり丁寧な動作で「押し洗い」をしてください。押し洗いというのは、衣類を手で押したり離したりする洗い方です。
つかむ、揉む、擦るなどの洗い方は生地を傷めたり縮ませたりする恐れがあるので避けましょう。50回程度押し洗いしたら、水を替えてすすぎを行います。
洗い桶の水を捨て、押し洗いの動作で脱水を行います。このとき、セーラー服をぎゅっと絞らないようにしましょう。水分が取れない場合は、セーラー服をタオルで包み水を吸収させます。
セーラー服の正しい干し方
型崩れをおこしやすいため、セーラー服は乾燥機にかけず自然乾燥させるのが望ましいです。直射日光が当たるところに長時間干すと色あせや黄ばみが生じます。風通しの良い日陰に干すようにしてください。
セーラー服を干すときのポイントがいくつかあります。
上着は形を整えたあと、ハンガーにかけて干します。型崩れを防ぐためセーラー服のサイズに合った厚手のハンガーを選ぶと良いです。ハンガーにタオルを巻いても立体的に仕上がります。袖口のラインは縮みやすいため、軽く引っ張りピンとさせましょう。
スカートはピンチハンガーなどに吊り干しします。裏返した状態でウエストが筒状になるようハンガーを止めると乾きが早くなります。
アイロンをかける場合は洗濯絵表示に従い、適温に設定してください。テカリ防止のため必ずあて布をし、ワッペンやプリントの部分は避けてアイロンがけをしましょう。
まとめ
セーラー服は正しい方法さえ押さえれば自宅で洗濯することが可能です。シミが付着した場合はすぐに対処する必要があります。
洗剤でも落ちない場合や広範囲にわたる場合はクリーニング店に持っていくことをお奨めします。
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クリーニング店を営む家に生まれ、小学生の頃から将来の夢は「クリーニング屋さん」。見事その夢をかなえ、現在はクリーニング会社に勤め、しみ抜きの資格を取得。
洋服・ファッションが大好きで、洋服を大切に着るためのクリーニング技術を日々探究しています。
プライベートでは、男の子を育てるワーキングママ。
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