セーターを洗濯機で洗う方法は?縮まないために気をつけることは?
肌寒くなる季節から大活躍するセーターですが、ほかの衣類と違い水や熱に弱いため、洗濯機で洗ってしまうと縮みやすい性質があります。
そのようなトラブルを防ぐには、クリーニング店に任せるのがベストなのですが「急ぎ家庭の洗濯機で洗いたい」ということもあると思います。
そこで今回は、セーターを洗濯機で洗う場合の方法、縮まないためのポイントについて詳しく解説します。
セーターを洗濯機で洗う前の注意点
洗濯機でセーターを洗う前に、2つのポイントを確認してください。
洗濯表示を確認する
セーターの洗濯表示に「家庭洗い可能」のマークがある場合、水洗いしても問題ありません。
家庭洗い可能なマークは、桶の形をしたデザインです。
桶の下に線がある場合は弱水流、「40」など数字が書かれている場合はその水温以下で洗うという意味があります。
手のイラストがある場合は手洗いを意味しています。
また、次のようなセーターは洗濯機では洗えません。
・「P(ドライクリーニング)」「W(ウェットクリーニング)」のマークがある
・シルクやカシミヤ、レーヨン、キュプラの繊維
・接着剤を使ってスパンコールなど装飾されている
このような洗濯表示のあるセーターは、クリーニング店へ依頼しましょう。
色落ちチェックをする
色柄もののセーターは、繊維を染色しているため、洗濯すると色落ちする可能性があります。
洗濯機で洗う前に、中性の洗濯洗剤を浸透させた布をセーターの裏側(目立たない部分)に押し当て放置してください。
5分ほどたったら、布に色移りしていないか確認しましょう。
色落ちチェックで問題なければ、セーターを洗っても問題ありません。
セーターを洗濯機で洗う前に洗剤の選び方をチェク!
セーターを家庭の洗濯機で洗う際、一般的な洗濯洗剤を使っても問題はありませんが、できれば衣類へのダメージが少ないおしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。
おしゃれ着用洗剤は「色あせや型崩れ、毛玉防止効果」があるので仕上がりも違います。
セーターをふんわりさせたいなら柔軟剤も!
ふんわりと肌触りのいいセーターに仕上げたいなら、柔軟剤も使いましょう。
柔軟剤はリンスのような働きがあり、繊維を柔らかくするだけではなく、消臭や防臭効果もあります。
セーターはニオイを吸着しやすい性質があるため、柔軟剤の使用はおすすめです。
セーターにダメージの少ない洗濯機での洗い方
洗濯機で普通の衣類を洗うのと同じようにセーターを洗ってしまうと、縮みや毛玉といったトラブルが生じます。
セーターを洗濯機で洗う正しい方法を確認しておきましょう。
セーターの目立つ汚れは予備洗いする
ふんわりとしたセーターは、一度汚れが付着すると繊維の奥まで浸透するため、洗濯機で1回洗っただけでは落としきれません。
洗濯機に入れる前に、セーターの汚れが目立つ首周りや袖など確認しましょう。
目立つ汚れがあったら、おしゃれ着用洗剤の原液を馴染ませ、手を使って軽くポンポンと叩き込みます。
または、大きめのバケツで酸素系漂白剤を規定量の水で溶かし、セーターを約1時間つけ置きすると汚れがキレイに落ちます。
セーターを洗濯ネットに入れる
セーターは、必ず洗濯ネットに入れてから洗いましょう。
洗濯機にセーターをそのまま入れてしまうと、摩擦で毛玉ができたり、伸び縮みを引き起こしたりします。
一度伸びてしまうと、元の状態に戻すのが大変なので気をつけてください。
セーターは洗濯機の「ドライコース」で洗う
セーターはデリケートな衣類のため、洗濯機で洗う際は必ず「ドライコース」や「手洗いコース」を選びましょう。洗濯機によってコース名は違うため、わからない時は弱水流のコースを選んでください。
通常のコースは水流が激しく繊維同士がぶつかり、生地にダメージを与えてしまいます。
毛玉や毛羽立ちを引き起こしやすいので注意しましょう。
セーターの縮みの対処法は干し方!
セーターを洗濯機で洗って取り出した瞬間、「縮んでいる」と感じた経験があるでしょう。ウール素材のセーターは、縮みを感じやすい特徴があります。
洗濯機でセーターを洗い脱水が終わったら、元の形状に整えて(縮んでしまった場合は手でやさしく伸ばして)、すぐに干すと縮みの悩みは解消できます。
セーターを洗濯機から取り出した後の正しい干し方
洗濯機から取り出したセーターは、絶対にハンガー干しをしないでください!
繊維の柔らかいセーターをハンガーに干すと、型崩れが起きて肩の部分が変形したり裾が伸びたりします。セーターを干す時は、まず全体的に軽く叩きましょう。そして、干す時は、洗濯干しネットの上で「平干し」か、裾が伸びないように竿にかける「竿に干す」方法でセーターの縮みを防止しましょう。
まとめ
セーターは、デリケートな衣類なので、家庭で洗う場合は注意が必要です。洗濯表示に従って洗うことが基本ですが、家庭洗いできるもので、手洗いの指定がなければ、洗濯機でも問題なく洗えます。
ただし素材や装飾品によって、洗濯機で洗うと縮みや破損が起きる可能性があるので気をつけてください。
家庭洗いする場合は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用し、柔軟剤も使いましょう。
脱水後は形を整え、できるだけ早く干すのがポイント。
干す時はハンガーを使用するのはNGです。
平干し、もしくは、竿に干して乾かしてください。
洗濯機で洗えないセーターや長く愛用したいセーターは、クリーニングへお願いすると安心です。プロの手でふんわりとしたセーターに仕上がりますし、毛玉や縮みも防ぐことができます。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。