ジェルボール洗剤ってどんなもの？メリットやデメリットは？

洗濯用洗剤は、色々なメーカーからたくさんの種類が販売されています。
その中でも新しいタイプの洗剤が「ジェルボール洗剤」です。

ジェルボール洗剤は、粉末洗剤、液体洗剤に次いで「第3の洗剤」と言われていますよね。
でも使ったことがないと、特徴やメリットなどがよく分からないので手を出しにくいもの。

今回は新タイプの洗剤「ジェルボール」のメリット、デメリットについて解説します。

ジェルボール洗剤ってどんなものなの？

ジェルボールとは、特殊な膜で洗剤をパックしたボール状の洗剤です。
このジェルボールは2014年にＰ＆Ｇが独自技術で開発した洗剤になります。
2020年現在は、アリエールとボールドの2つのブランドでのみ販売されていますよ。

ジェルボール洗剤は、水で濡れるとパックが破れて、洗剤が溶け出す仕組みです。
だいたい1分ほどで洗剤成分が一気に広がっていき、洗う瞬間に効果が最大化します。
ドラム式洗濯機でも問題なく使用できますよ。

見た目はコロンとしていて可愛らしく、入浴剤のよう。
ジェルボールの中には穏やかな洗浄力の中性洗剤が入っています。
また金属封鎖剤と呼ばれる、泡立ちをよくする成分が入っているのも特徴です。
これによって洗浄力が劣る中性洗剤でも洗浄力がアップします。
可愛らしいフォルムとは裏腹に、洗浄力は高いんですよ。

ジェルボール洗剤のメリット

第3の洗剤として注されるジェルボール洗剤には、どんなメリットがあるのでしょうか？

洗剤を量る手間が省けて使いやすい

粉末や液体洗剤と違い、いちいち洗剤を量る必要がありません。
洗濯物と一緒にジェルボール洗剤を1粒入れるだけでOKなので、とても便利です。

「洗剤を量るのは面倒」と感じている人も多いでしょう。
ジェルボールなら、計量中にこぼしたり、キャップの周りが液垂れしてしまったりする心配もなし。
また、詰め替えも非常に楽なので、家事を効率化したい方におすすめです。

すすぎは1回でOK

ジェルボール洗剤は、粉末や液体洗剤に比べて泡切れがよいです。
そのため、通常2回必要なすすぎの工程を、1回にすることができますよ。
すすぎが1回で済めば、10分程度洗濯時間を短縮できるでしょう。

朝の忙しい時間に洗濯が10分早く洗いあがるのは、主婦にとっては嬉しいですね。
また1回のすすぎになれば、使用する水の量も減るので節水効果も得られますよ。

洗浄力が高い

ジェルボールは、粉末や液体洗剤と比べても汚れ落ちがよく、洗浄力が高いです。
さらに洗浄力だけではなく、消臭効果があるのも特徴。

ジェルボール洗剤には部屋干し臭、雑菌臭などを消臭する成分が配合されています。
洗濯物のイヤな臭いが気になる場合にもぜひ使用したいですね。

3D構造で劣化しにくい

アリエールとボールドのジェルボール洗剤は3層立体構造を採用。
有効成分3つを別の部屋に分けているので、それぞれの効果の打ち消し合いを防止できます。

液体洗剤は開封後、劣化が進みやすいのですが、ジェルボール洗剤は劣化しにくいです。
洗濯直前まで鮮度が保たれるので、洗浄効果を最大限に発揮できるのです。

ジェルボール洗剤のデメリット

メリットの多いジェルボール洗剤ですが、デメリットももちろんあります。
デメリットを理解した上で使用するのがおすすめです。

ここではデメリットについてまとめてみましょう。

香りが強く残ってしまう

ジェルボール洗剤は、他の国産洗剤に比べて香りが強いです。
強い香りが苦手な人は、洗剤の残り香が気になってしまうかもしれません。

誤飲事故が起こりやすい

ジェルボール洗剤は、お子さんの誤飲事故が起こる可能性があります。
ゼリーのような見た目から間違って食べてしまうお子さんが多いようです。
アメリカでは誤飲事故や死亡事故も起きています。
洗剤での誤飲事故で死亡するというケースは非常に稀ですが、絶対にお子さんの手が届かない場所に保管しましょう。

量を調節できない

ジェルボール洗剤は1回の洗濯に1つ入れるという形になります。
そのため、粉末や液体洗剤のように量を調節することができません。
1回の洗濯量が少ないとコスパが悪くなってしまうでしょう。
ある程度の洗濯物をためて洗濯するのがおすすめです。

暑い場所だと溶けてしまう

ジェルボール洗剤の耐熱温度は35度までです。
夏場の窓辺や車の中、火の近くなどに置くと、溶けてしまうでしょう。
なるべく温度が高くならない場所に保管しましょう。

ジェルボール洗剤の使い方のポイント

ジェルボール洗剤の使用方法は簡単ですが、いくつかポイントがあります。
まとめてみましょう。

水量は65L以下、洗濯物量は6.0以下

水量65L以下、洗濯物量が6.0以下の洗濯に対して1粒使用です。
この量を守って洗濯しなければ、洗浄力が落ちてしまいます。

濡れた手では触らない

膜は水に濡れると溶けてしまいます。
洗剤を触る時には、濡れた手では触らないようにしましょう。

子供の手の届かない場所に保管する

誤飲事故を防ぐため、小さいお子さんがいるご家庭では保管場所に注意が必要です。
絶対にお子さんの手が届かない所に保管するようにしましょう。

淡い色、生成りの服は洗わない方がよい

ジェルボール洗剤には蛍光増白剤が入っています。
蛍光増白剤は「白をより白くする」成分です。
淡い色や生成りの服を洗うと風合いが変わってしまうことも…。
お気に入りの淡い色の服は別洗いするようにしましょう。

柔軟剤との併用に注意

他の洗剤と比べて香りが強いです。
そのため、香り付き柔軟剤と併用すると香りがかなり強くなります。

まとめ

ジェルボール洗剤は、第3の洗剤として人気を集めています。
洗浄力が強く、節水効果も期待でき、時短にもつながると大評判。
洗濯物に1粒入れるだけでOKなので、手軽に使用できおすすめですよ。

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