サンダルの洗い方やお手入れのポイント
暑い夏の時期に活躍するアイテムがサンダルです。
見た目にも機能的にも涼しさを演出してくれますが、気になるのがその“汚れ”。お子さんや女性は靴下の上に履く場合もありますが、多くの方は素足にサンダルを履いていることでしょう。
他の靴よりも汚れるのが早かったり臭いやすかったりしませんか?
ここではサンダルの洗い方やお手入れのポイントについて説明していきます。
サンダルが汚れる原因とお手入れのポイント
レジャーに海、プール、花火大会と夏季休暇で遊びに出かける機会が多いと、サンダルを履く頻度も増えますよね。
すぐに汚れてしまうサンダルですが、そもそもなぜ汚れが付着するのでしょうか?
普段からできるお手入れのポイントも併せてご紹介します。
サンダルの汚れは汗や皮脂が原因です
サンダルは直接素肌に触れるものですから、当然、汗や皮脂が付着します。
しかも、足は体の中でも汗をかきやすい部位なんです。
私たちは足裏だけでも1日にコップ1杯分の汗をかいているんだとか。
皮膚に棲む細菌が汗を分解して脂肪酸と呼ばれる物質を作り、それが臭いの元になります。
また、サンダルを脱いだ後に気になる黒いシミの正体は、皮脂汚れです。
汗でふやけて取れた角質と混ざり、臭いやカビを発生させることもあります。
インソールに付着した粘着性の汚れが角質なのですが、埃などを巻き込んで菌が繁殖しやすいので厄介です。
サンダルを履いたら毎回お手入れが必要です
サンダルを買ったら、まずは全体に撥水スプレーをかけると良いです。
雨を弾いてくれるだけでなく、汚れの付着を防ぐのにも役立ちます。
効果を持続させるため、1ヶ月おきにスプレーしておきましょう。
サンダルの汚れを放置しておくと、汚れが取れなくなるだけでなく変色や劣化にもつながります。
そのため、履いた後は必ずお手入れをするのが望ましいです。最低でも2~3回の着用につき1度お手入れするようにしてください。
目には見えなくとも大量の汗を吸い込んでいるため、毎日同じサンダルを履くと細菌が発生しやすくなり、寿命も縮まります。その日履いたサンダルは次の日休ませるなど、続けて使用するのは避けるようにしましょう。
サンダルを自宅で洗う方法を素材別にご紹介!
「サンダルのお手入れなんて除菌スプレーで十分」と思っていませんか?
実は、除菌スプレーだけでは汚れを取り除くことはできないんです。普段からきちんとお手入れをしておけば、インソールに指の跡がくっきり残ることもないでしょう。
ここでは、サンダルを自宅で洗濯する方法を素材別にご紹介します。
サンダルは洗濯機で丸洗い可能!素材によってはNG
衣類と同じく、サンダルも洗濯機に入れて丸洗いすることができます。
海外では当たり前のように行われていますが、日本ではあまり知られていないようですね。
最近では靴用の洗濯ネットも販売されており、これに入れて洗えば靴や洗濯機を傷める心配も少ないです。
とはいえ、どんなサンダルでも洗濯できるというわけではなく、素材によっては水洗い不可のものもあります。
例えば、本革や綿、麻といった素材は水に濡れると色落ちや縮み、変形を起こす可能性があるため注意が必要です。
一方、天然ゴム(ラバー)やEVAといった軽量素材でできたサンダルは水に強いため洗濯機で洗うことができます。
合皮素材は製品によって異なるため、事前に洗濯表示を確認するようにしてください。
水洗い可のサンダルを手洗いする方法
天然ゴムやEVA、合皮素材など水洗いできるサンダルは、扱いが簡単で手洗いもしやすいです。
サンダルを浴室に持っていき、まずは目立つ泥汚れなどをシャワーでサッと洗い流してしまいましょう。
その後、バケツにぬるま湯を入れ中性洗剤を溶かしてサンダルを浸けます。
30分程度浸け置きしたら、洗剤の溶けたお湯でタオルを濡らし汚れを擦って落とします。
インソールはブラシで洗っても良いですが、あまり力を入れすぎないように気を付けてください。
水洗いできないサンダルを手洗いする方法
本革や綿、麻のサンダルは水で丸洗いができないため、洗濯機やバケツにドボンというわけにはいきません。
タオルで汚れをサッと拭くだけでも十分ですが、ぬるま湯を使うと汚れが落としやすくなります。
お湯の温度は30℃程度、タオルは水気がなくなるまでぎゅっと絞るのがポイントです。
弱酸性(PH5.5程度)の洗剤をタオルに2、3プッシュ分含ませ、汚れの気になる箇所を中心にトントンと叩くように拭いていきます。
必ず、目立たない部分で色落ちテストをしてから全体を拭いてください。
ウェットティッシュにはアルコールが含まれるため、シミになる可能性があるので避けた方が無難です。
タオルで落ちない汚れは、歯ブラシで擦って対処しましょう。ブラシを一定の方向に動かすことで素材へのダメージを防ぐことができます。
サンダルの干し方とクリーニングに出す基準
サンダルを洗ったら、水気や洗剤を残さないようタオルで乾拭きしておきます。
その後、シューキーパーで形を整え、風通しの良い日陰で乾燥させましょう。
しっかりと乾燥させることはカビ防止の意味でも重要です。
最後に靴の素材に合ったクリームを塗ればお手入れ完了です。
臭いが取れない、カビが生えてしまったというサンダルは、自分で元通りにするのは難しいかもしれません。
そんな時は、クリーニング店に持っていけばプロの技で消臭から除菌、カビ取り、撥水加工までしてもらえます。
お手入れが必要なサンダルがたくさんある、自宅で洗うのが面倒という場合もクリーニングがおススメです。
仕上がりもよく手間も省けて一石二鳥ですよ。
まとめ
サンダルのお手入れの仕方は、素材によって異なることがお分かりいただけたと思います。
ポイントさえ押さえておけば、そんなに難しいことではありません。
とはいえ、自宅で洗って失敗したくない大切なサンダルは、クリーニングに出すのがベタです。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。