洗濯を夜に干しておくのはNG?
昼間は仕事に出かけていて洗濯ができない!という方は多いのではないでしょうか。
代わりに洗濯してくれる人もいなければ干してくれる人もいない…。
特に一人暮らしの方は「夜に洗濯をしてそのまま外に干しておきたい」と思うこともあるのでは。
しかし、夜に洗濯物を外干しすることには、あまり良いイメージを持っていない人も多いようです
実際のところ、洗濯物を夜に干しておくのはNGなのでしょうか?
洗濯を夜に干しておくのはNG?外干しのデメリットを解説!
帰宅後に洗濯をして、そのまま外に干しておきたい!と思うことがあるかもしれません。でも、夜に洗濯をして外に干しておくことのデメリットもあります。
防犯上のリスクが生じる
夜に洗濯物を干すことで不安になるのが“防犯”です。特に、一人暮らしの女性は下着泥棒や変質者のターゲットになる危険性があります。
男性用の衣類や下着を干すという対策法もありますが、いずれにせよ盗難や放火の被害を受けるリスクが高くなることは否定できません。
また、洗濯物の外干しは、空き巣が家の住人の留守を確認する材料のひとつ。
夜に干しっぱなしになっていると「この部屋の住人はまだ帰宅していない」と、勘違いされて泥棒に狙われるリスクが高まるのです。
1階に住んでいる方は防犯対策を併せて行うことを忘れないでください。
洗濯物が乾きにくい
洗濯物の乾きが良いかどうかは以下の3つの条件が関係しています。
・温度が高い
・湿度が低い
・風通しが良い
温度が高ければ高いほど洗濯物が早く乾くため、太陽の出ていない夜の方が昼間よりも洗濯物が乾きにくい傾向にあります。
加えて湿度が高い、風通しが悪いという条件が付けば、なおさら乾きが遅くなってしまうでしょう。
また、洗濯物が乾くまでの時間が長ければ長いほど、嫌な臭いが発生しやすくなります。
これは、水分を含んだ状態が続くことで衣類に雑菌が繁殖してしまうからです。
温度の低い日や湿度の高い日、風のない日などは夜干しを避けた方が無難です。
害虫や害虫の卵が付く可能性がある
虫は光に集まってくる習性があるといいます。
夜間、外に干した洗濯物は虫の目に光っているように見えるため、その光に向かってどんどん寄ってきてしまうのです。
衣類に虫が付くどころか、卵を産み付けられてしまう可能性もあります。
緑の多い公園や山など自然豊かな環境ほど起こりやすく、庭のある戸建てや低層階に住んでいる場合も注意が必要です。
また、衣類を食べる衣類害虫は白い服に集まりやすいため、洗濯物を外干しするときは白い服を外側から見えないように干すなどの工夫をしましょう。
急な雨や夜露に濡れることがある
寝ている間に雨が降っても気が付かない可能性があります。
雨が降ることで洗濯物が濡れるだけでなく、湿度が上昇することで乾きにくくもなるのです。
さらに、夜に洗濯物を外干しすると、雨が降っていなくても“夜露”で衣類が濡れてしまうことがあります。
日中と夜間の気温差が大きい日に起こりやすいため、季節の変わり目は特に注意した方が良いですね。
洗濯物を夜に外干しすると…実はメリットもあるんです!
洗濯物を夜に外干しすることにはデメリットの方が目立ちますが、メリットも少なからずあります。
衣類の日焼けや汚れの付着を防げる
洗濯物を直射日光に当てると、日焼けや変色、色あせなどが起きる可能性が高まります。
特に、真夏の昼間は日差しが強いため、外干しすると長時間日光にさらされることもあるでしょう。
一方、夜に干せば直射日光に当たることがなく、日焼けなどのリスクがぐんと低くなります。
黒や紺、青といった濃い色の衣類、シルクやウール、ナイロンなどの素材は紫外線ダメージを受けやすいため、通常は日陰で干しますが、紫外線の強い時期はあえて夜干しをするのもありでしょう。
また、周辺に道路や工場が多い環境の場合、日中に洗濯物を干すよりも汚れが付着しにくいというメリットも考えられます。
風呂の残り湯で洗濯できる
お風呂の残り湯をそのまま洗濯に使用できるのも、洗濯物を夜に行うメリットのひとつです。
お風呂の水には細菌が存在していますが、一晩放置するだけで1000倍に増加するといわれています。
入浴直後であれば3倍弱程度しか増えないため、細菌が増える前の残り湯を洗濯に使用できます。
しかも、36~37℃のお湯は洗濯洗剤の効果を高めるのに適温なので、衣類の汚れも落ちやすくなります。
水道代の節約にもなりますし、まさに一石二鳥なのです。
夜に洗濯物を乾かすなら部屋干し!嫌な臭いを発生させないためには?
夜干しと昼干し…どちらがベストなのかは、住んでいる環境や季節、生活パターンに左右される部分も大きいです。夜洗濯をしたいけど、外干しのデメリットが気になるという場合は、部屋干しも選択肢に加えてみましょう。
部屋干しは夜の外干し以上に生乾きの嫌な臭いが発生しやすいイメージですが、ちょっとした工夫で防止することができます。
風の通り道やエアコンの近くに干す、除湿器や扇風機を併用するなど、洗濯物がなるべく早く乾くようにすれば、嫌な臭いを防ぐことができます。
また部屋干し用の洗剤や、除菌・抗菌タイプの洗剤を使う、漂白剤を使うというのも効果的です。
まとめ
洗濯物を夜に干しておくことにはメリットもデメリットもあります。
どちらが正しくてどちらが間違っているということもなく、皆さんの工夫次第ではデメリットをカバーすることは十分可能です。
ぜひ、今回ご紹介した対策法を実践してみてくださいね!
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。