柔軟剤の正しい使い方とは?
柔軟剤は匂いや洗濯物をふわふわにするなど、たくさんのメリットがあります。香りを長持ちさせたり匂いを強くするために、柔軟剤を規定量よりも多く入れていませんか?
実は、柔軟剤の使い方によってせっかくの効果が台無しになってしまう可能性があるのです。
そこで今回は、洗い方別で異なる柔軟剤の使い方や使用量、使い方のコツなどをご紹介します。
柔軟剤の使い方は洗い方で異なる!
柔軟剤の使い方は「最後のすすぎ後に投入」します。面倒だからと、洗う時に洗剤と一緒に柔軟剤を入れてしまうのは、使い方として間違っているのです。
柔軟剤は洗髪剤でいうコンディショナーの役割と同じで、繊維をコーティングしてふんわりとした洗濯物へと仕上げてくれます。
柔軟剤の使い方は、洗濯機の種類や洗い方で入れる場所や入れるタイミングが異なります。それぞれ正しい柔軟剤の使い方を確認していきましょう。
柔軟剤の使い方:全自動洗濯機(縦型)
縦型の全自動洗濯機の柔軟剤を入れる場所は、洗濯機のフチや引き出しのいずれかです。洗濯機によって異なるので、洗剤と柔軟剤の投入口がどこなのか確認しましょう。
柔軟剤の使い方は、洗濯をスタートする前に投入口に入れます。事前に柔軟剤を入れておくことで、タイミングを見て洗濯機が入れてくれます。
柔軟剤の使い方:ドラム式全自動洗濯機
ドラム式全自動洗濯機の柔軟剤を入れる場所は、外部に引き出しがあるので洗濯をスタートする前に入れます。
縦型全自動洗濯機と同様に、柔軟剤を使うタイミングで洗濯機が自動で投入してくれるので、洗濯の途中で柔軟剤を入れるなど手間がありません。
柔軟剤の使い方:二槽式洗濯機
二槽式洗濯機は、全自動洗濯機のように柔軟剤の投入口がありません。柔軟剤は最後のすすぎの時に、洗濯機のフタを開けて手動で入れる必要があります。
洗濯をスタートする時に柔軟剤を入れてしまうと、途中で排水されてコーティングなどの役割が果たせないので気をつけましょう。
柔軟剤の使い方:手洗い
手洗いで洗濯物をする場合は、洗濯用洗剤で洗い終わりすすぎをするタイミングで柔軟剤を入れます。
柔軟剤が洗剤や漂白剤と混ざらないように気をつけましょう。
柔軟剤の使い方は量に注意しよう
柔軟剤の使い方は、商品が定める適量を守らないと、洗濯物の香りが強くなったり薄くなったり、コーティング剤の意味がなく洗濯物がごわついたりするので気をつけてください。
柔軟剤によって適量は異なりますが、洗濯物の汚れ具合によってニオイが気になるケースもあります。このような場合は、メーカーが定める柔軟剤の適量に少量プラスして洗濯するとイヤなニオイを感じません。
柔軟剤の使い方で匂いが変わる!
柔軟剤の使い方をどんなに守っても、洗濯機の中に洗濯物をたくさん詰め込みすぎると柔軟剤が十分に回らず匂いが半減してしまいます。
柔軟剤の匂いは素材によって異なり、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、天然素材の綿に比べて香りが残りやすいです。速乾性や保湿性の高いインナーなど、柔軟剤の香りを強く感じやすいため、柔軟剤の匂いが気になる時は素材に合わせて量を調整しましょう。
また、柔軟剤の使い方を洗い方に合わせて使っているのに、洗濯物から皮脂や汗などのニオイを感じることがあります。ニオイを消すために濃いめの濃度で柔軟剤液を作り、つけ置きしてから洗濯すると汗や皮脂の臭いが取れていい香りがします。
柔軟剤の使い方のコツは?
柔軟剤の使い方を間違ってしまうと、ふわふわな洗濯物ではなくゴワゴワと硬い仕上がりや柔軟剤の香りが強く気分が悪くなるなどデメリットが増えます。
柔軟剤の使い方は、次のポイントを意識してみてください。
毎日使わない
柔軟剤は毎回使うものと思われがちですが、素材によって吸水性が弱くなったり繊維が傷ついたりする可能性があります。柔軟剤は約3に1回のペースで使うのが理想的です。柔軟剤はコーティング剤なので、タオルなどの素材は毎回使わなくても問題ありません。
すすぎ回数は2回にする
洗濯機のコースによってすすぎ回数は異なるのですが、柔軟剤を使う時はすすぎ回数2回のコースを選びましょう。すすぎ1回だと、衣類の汚れをすべて落としきることが難しく、柔軟剤の香りと洗濯物のニオイが混ざる可能性があります。
柔軟剤は繊維のコーティングやいい香りを残す役割があるので、正しい洗い方が必要です。
洗剤と柔軟剤を一緒に入れない
柔軟剤と洗剤、漂白剤などすべて一緒に混ぜて洗濯すると、それぞれの役割が十分に発揮されません。洗剤は服などの汚れを落とし、柔軟剤で繊維ダメージから守る働きがあります。
それぞれ混ぜてしまうと汚れ落ちはもちろん、柔軟剤の匂い残りもなくなってしまうので気をつけましょう。
まとめ|柔軟剤の使い方は洗い方に合わせよう
柔軟剤の使い方は、全自動洗濯機や二槽式洗濯機、手洗いの洗い方で投入するタイミングが異なります。柔軟剤は洗いでは使わず、すすぎで使うものなので、絶対に洗濯用洗剤の投入口に入れないようにしましょう。
また、洗濯の素材によって柔軟剤の香りを強く感じたり、生地のごわつきを感じたりと使い方によってデメリットが多くなる可能性があります。
洗濯物によって柔軟剤の量や使う回数を変えるなど、工夫が必要です。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。