服の色移りの落とし方をチェック
洗濯時に他の服の色が移ってしまったというトラブルを経験したことはありませんか?
大切な衣類が色移りしてしまうとショックですよね。
では色移りは、どのようにして落とせばよいのでしょうか?
ここでは洗濯の色移りの落とし方や、色移りの原因についてまとめてみましょう。
なぜ洗濯時に色移りが起こるの?その原因は?
洗濯を終えて洗濯を取り出すと、服が色移りしていた…というトラブルは非常に多いです。
濃い色の衣類から薄い色の衣類へ起こるケースが大半でしょう。
また同じ洋服で、色が濃い部分から薄い部分へ移ってしまうケースもあります。
ではなぜ色移りは起こってしまうのでしょう。
その原因をまとめてみましょう。
洗濯中に衣類の染料が溶け出る
色移りの大きな要因となるのが、衣類に使用されている染料が溶け出すことです。
濃色の衣類から、薄色の衣類へと色が移りやすいでしょう。
堅牢度という染料への生地の抵抗性が低い衣類は、色落ちしやすいと言われています。
脱水中に染料が飛び散る
「シャツに斑点が付いた」「Tシャツにピンクのシミができた」という経験はありませんか?
このようなシミや斑点は、脱水中に染料が飛び散ったことによってできた色移りです。
洗濯機の脱水機能というのは、洗濯槽が回転した遠心力で衣類の水分を飛ばします。
脱水する時に、衣類の染料が溶け出した水分が他の洗濯物に飛び散ることがあります。
それによって斑点やシミのように他の衣類へ色移りしてしまうのです。
湿った状態で長時間、衣類が接していた
脱水後、長時間放置すると衣類は色移りしやすいです。
すぐに干さずに洗濯機に放置すると、洗濯機の中では湿度が上がります。
そうすると、堅牢度が低い染料が溶け出して接している衣類へ移ってしまうのです。
色移りの落とし方をレクチャー
色移りの落とし方を解説していきます。
1、50℃程度のお湯をバケツや洗面器にためる
2、弱アルカリ性洗剤と漂白剤をお湯に入れる(洗剤は規程量の2~3倍、漂白剤は規程量)
3、30分~1時間程度浸け置きする
4、色が落ちているかを確認する
5、落ちていない場合は、液を1度捨ててもう1回浸け置きする
6、しっかりと洗剤、漂白剤をすすぎ落す
7、普段通りに洗濯機で洗濯する
色移りの落とし方のポイントとは?
自宅で色移りを落とす際にはいくつかのポイントがあります。
ポイントごとに解説していきましょう。
色移りに気づいたらすぐに落とす
色移りは洗濯物が乾いてしまうと、落ちにくくなってしまいます。
濡れている状態で気づいたら、すぐに落とすようにしましょう。
乾かすと色移りは落ちにくいので乾燥機やアイロンの使用は厳禁。
乾かさずに濡れたままで、なるべく早く対処するようにしましょう。
お湯で落とす
色移りを落とす時には、水ではなくお湯を使いましょう。
洗濯する時の水の温度は高ければ高いほど、洗浄力が高くなります。
一般的な洗濯の際には繊維の負担を考えて30℃くらいが適温です。
しかし色移りを落とす際にはそれよりも高い50℃前後のお湯がおすすめ。
また洗濯機を使って落とす時にはお湯の温度に気を付けましょう。
洗濯機には耐熱温度があり一般的には50℃となっています。
洗濯機を使う時は、耐熱温度を超えないお湯を使うようにします。
洗剤は普段よりも多めに使おう
色移りを落とす際には、洗剤はいつもより多く使用してください。
規程量の2~3倍程度が目安となります。
この時、漂白剤などを併用するとさらに落ちやすいですよ。
洗剤は弱アルカリ性洗剤を使おう
洗濯洗剤には中性洗剤と弱アルカリ性洗剤があります。
色移りを落とす時は「弱アルカリ性洗剤」がおすすめ。
中性洗剤に比べ、洗浄力の高い弱アルカリ性洗剤の方が落としやすいです。
また洗剤は液体よりも粉末タイプの方が洗浄力は強いため、粉末がよいでしょう。
酸素系漂白剤を使用しよう
洗剤と合わせて漂白剤を併用することで色移りを落としやすくなります。
漂白剤には酸素系、塩素系、還元型の3種類がありますが酸素系漂白剤がベスト。
酸素系漂白剤は白もの、色柄ものどちらにも使うことができますよ。
また漂白剤も洗剤と同じく、液体よりも粉末の方が漂白作用は強力です。
デリケート素材には液体漂白剤、丈夫な素材には粉末漂白剤を使用しましょう。
洗濯や掃除アイテムとして人気のオキシクリーンも酸素系漂白剤です。
オキシクリーンに浸けることで綺麗に落とせるでしょう。
重曹を酸素系漂白剤にプラスすると効果アップ
重曹は弱アルカリ性です。
そのため、重曹だけでは洗濯の色移りはなかなか落ちません。
そこで重曹と液体の酸素系漂白剤を組み合わせれば、綺麗に落ちます。
酸素系漂白剤単体で使用するよりも重曹をプラスした方がしっかりと落とせますよ。
使い方は以下の通りです。
1、洗面器やバケツなどに50℃程度のお湯をはる
2、酸素系漂白剤と重曹を入れて混ぜる
3、色移りしてしまった衣類を入れて30~40分程度浸け置きする
4、しっかりとすすいで、洗濯機で洗濯する
大切なアイテム、家庭では落とせない場合はクリーニング店へ
色移りして時間が経過したものは自宅ではなかなか落とせません。
また大切なアイテムやデリケート素材の衣類の場合は、取扱いが不安ですよね。
そこで大切なアイテムや、家庭では落とせない場合にはクリーニングを使いましょう。
クリーニング店へ依頼すれば確実に落としてくれますよ。
まとめ
色移りを落とす際には、気づいた時点ですぐに落とします。
洗濯物が乾いてしまうと落ちにくくなるので、要注意です。
また、浸け置きする際は洗浄力が高くなるようにお湯を使いましょう。
洗剤は弱アルカリ性洗剤、漂白剤は酸素系漂白剤がおすすめ。
ポイントを押さえておけば、それほど難しくはありませんよ。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。