衣替えの前に!衣類の黄ばみを防ぐために家庭でできること
夏にたくさん着た白いシャツや淡い色の服、翌年になったら黄ばんで着られない状態に…という経験はありませんか。それは、保管する前の洗濯に問題があったり、クリーニング店での注文を誤っていたりするのが主な原因。さっそく対策をチェックしましょう!
◆脇あたりが黄ばんでしまう
衣類の脇部分は、黄ばみやすい場所です。この原因になっているのは「汗」です。対策は汗をしっかり落とすこと。水溶性の汗には水洗いが一番効果的です。洗濯機洗いだけでは落ちていないことも多いので、しっかり部分洗いをしておくことが大切です。
しっかり汗汚れを落とすには、つけ置き洗いがオススメ。自宅で洗える素材の場合は、汗がつきやすい脇、襟、袖を重点的に、「洗剤を薄めたぬるま湯」へ30分ほどつけておきます。こうして汗と皮脂汚れをしっかりゆるませておいて、後はそのまま洗濯機洗いをします。必要なら洗濯ネットに入れて、デリケートな素材は手洗いします。
◆クリーニング店に出すときの注意
お気に入りの服だからと、わざわざクリーニング店に出したのに、翌年黄ばんでいてショックを受けたことはありませんか? 「ドライクリーニングしてもらっておけば大丈夫」というのは勘違いです。ドライクリーニングは水でない溶剤で洗うため、汗を落とすには効果的ではないのです。来シーズンも気持ちよく着るためにも、夏の終わりのクリーニングは水で洗う汗抜きクリーニングをすると良いでしょう。
◆襟袖の黒ずみも諦めないで!
襟や袖の黒ずみは、皮脂の油性汚れと色素が絡み合っています。そんな汚れを落とすには、皮脂を落とす洗剤と色素を落とす漂白剤をぬるま湯に溶かしたブレンド洗剤液を作ります。そこへ汚れ部分を重点的に浸し洗剤液ごと洗濯機へ入れて他のものと一緒に洗います。このひと手間で、汚れも薄くなるはずです。
◆食べ物・飲み物のシミに注意
食べ物によるシミは、時間がたつほど酸化が進んで黒く濃く落ちにくくなります。汚れてしまったら、すぐに落とすことがポイントです。それでも、小さなシミは気づかないままの場合もありますよね。衣替えの前には、小さなシミも見逃さないようしっかり点検しましょう。見つけた時は、自分で洗える素材ならもみ洗いでシミを落としてから洗濯機で他のものと一緒に洗います。水洗い不可の素材や、落ちないシミはプロのクリーニング店にお願いしましょう。
現在2児の母、ライティングの仕事をしながら主婦業に励んでいます。
クリーニング店で長年勤めた経験と知識で家庭でもできる洗濯の知恵をご紹介します。